2024/01/18
【生理・心理】本能的と理性的な子の違い
こんにちは。
DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
新年1発目のブログは
「本能的な子と理性的な子のしつけの違い」
についてです。
・どうしてうちの子は落ち着きがないのか
・同じ犬種でもなぜ全く違うのか
・1匹目はおとなしかったのに2匹目は問題だらけ
・なかなかコマンドを覚えてくれない…
等の方に読んでいただければと思います。
~目次~
〇本能的と理性的とは
〇脳の使い方のしくみ
〇脳を育てるエッセンス
〇コマンドは脳トレ・関係性は育トレ
〇本能的と理性的とは
本能や理性は人間も持っている脳の分野です。本能とは無意識・理性は意識が関わっていて、無意識に出てくる行動は本能が関わっています。例えば甘いものを食べて幸せに思ったり、お化け屋敷に入って怖いと思う感情等、意識して出ない行動はほぼ本能と言えることです。理性とはその逆で、意識的にする行動のことです。これ嫌だな…と思っても公衆の面前では平然を装ったりとか、それをしたいと思っても、誰かの迷惑になるからやめようと思うことも理性です。脳の中では本能と理性が交差して動き回っています。本能がアクセルなら理性はブレーキといえるでしょう。
人間の脳は30%が理性で出来ており、犬の脳には7%しか理性がありません。だからそれだけ犬は本能的であり、かつ人間は理性的なのです。犬はおやつを見ただけでよだれを出し、上機嫌な行動をします。おやつはご飯ですから、「食べたい」という本能部分に突き刺さるためその衝動にかられるのです。人間は食べたいと思っても我慢できますが、犬はガマンが出来ません。
しかしそうでしょうか。100匹の犬がいてもみんなおやつに駆け寄ってくるわけではありません。いらないという子もいれば、様子をうかがう子もいます。みんながみんな本能的ではないということです。犬の中でも本能的な子もいれば理性的な子もいるのです。私が飼っている子もおやつを見ると反応はしますが、欲しさ余りの衝動には駆られません。訓練したのもありますが、そもそもの性格が理性的なのです。
この子は飼いやすいわという子は大抵理性的で、おとなしい子が多いです。すなわち問題に挙げられるのは本能的な子ということです。人間の教育でも大変なのは本能的な子かとおもいます。なぜ本能的な子が難しいかというと、理性的な人間が理性で話しても本能的な子は聞いてくれないからです。人間にも犬にもチャネルが無いため会話にならないことがお互いのイライラを高めてしまうのです。
それは犬が悪いでしょうか。いいえ生まれ持ったものは誰も悪くありません。私たちは建設的に生きるべきです。その子が生きやすいような私たちの関わり方を考えてあげればいいのです。すなわち関わり方次第で、その子は輝くと言うことです。
〇脳の使い方の仕組み
では脳の中では何が起きているのでしょうか。
脳科学者ではないため学術的に話すことは出来ませんが、大方の概略だけ話せればと思います。ざっくりと理性とは前頭葉、本能とは大脳皮質・辺縁系が関わっています。アクセルである本能は動き続けているのだが、前頭葉の大きさでその子の速度が変わると思ってくださればいいと思います。前頭葉が育っていなければ「ほしい!」「したい!」「よこせ!」と本能だけが表出されるということです。前頭葉がしっかりとしていれば「ほしい!けど様子を見よう」とブレーキがかかりやすくなるため、いい子と言われるのです。
子どもの方が本能的であり、大人の方が理性的であります。なぜなら前頭葉が育つには時間がかかるからです。人間の脳の前頭葉は10代までと言われていて、それまでに育った前頭葉を大人の生活に応用していくと言ったところです。犬はいつまでなのか分かりませんが、成犬までにすべてが育つことを考えると同じだと思ってよいと思います。また前頭葉は判断する場所なので、群れに出て色々判断するために前頭葉が使われることが想定されます。それまでに学習する時間をふくめおおよそ5~10カ月くらいがゴールデン期間だと思います。そう思うと、しつけは1歳までと言われていることと合致するのではないでしょうか。
まあ私の教え方は何歳でも関係が無いのですがとても興味深いです。
大切なのはこのゴールデン期間に前頭葉を発達させておくと今後良いということです。逆に言えばこの期間を逃すとちょっと苦労するよと言うことです。流暢にかわいいかわいい言っていられないですね。犬は育つのが早いのですから、しっかりと今後を見据えて育てていくことが必要です。野生動物は食うか食われるかの世界で生きているため成長が早くつくられています。犬から見れば人間が遅すぎるよと思うくらいに。
〇脳を育てるエッセンス
本能と理性から前頭葉と大脳と説明してまいりました。脳を育てることは行動を育てることであり、いい子になってもらいたければ脳を育てる必要があるということです。脳を育てると聞いて多くの人に浮かび上がるのが「勉強」ではないでしょうか。日本人は勉強付けにされてきましたから二言目にはすぐ勉強です。お子様にも勉強しなさいと何度も言うことがあったのではないでしょうか。
だから脳を育てると聞いても何かを与え続けなければいけないのかという考えにシフトしてしまうのです。余裕のない日本人はしつけを大変嫌がる一因だと思います。その子を愛したい、いいものをあげてあげたいと思う気持ちはピカイチでも、与えるものは勉強になってしまうのです。
大切なのは勉強ではなく、「睡眠」です。何かをするのではなくて休む環境です。
「えーでもうちの子寝てくれません・・・。」
みなさんのお宅のケージは家族みんなから丸見えですね?自分の部屋がリビングのど真ん中にあって毎日家族から見られたら寝るに寝れるでしょうか。人間の赤ちゃんも小さい時は起きない環境に置かれて育ったはずです。ワンちゃんの側でTVを付けていませんか?
遺伝は仕方ないにしろ、本能的な子が出来るのはほぼほぼ環境やこちらの関わりなのです。犬は15時間くらい寝ますが、寝る時間が少なかったり浅すぎる睡眠の場合、前頭葉がつくられる時間がどんどん減っていきます。大人になったら前頭葉が少なくなってしまっていたとうケースも少なくありません。寝ないものを無理やり寝させるのではなくて、寝る状態を作って良い環境で寝させるのが私のやり方です。
1度目の出張で目からウロコでしたと言ってもらえると来てよかったなととても思います。また、できない子が出来るようになったり、育てるのが楽しいと言ってもらえた時には感慨深くなります。犬との幸せな生活を夢見て飼ったのに、人間のQOLが下がったら意味がないじゃないですか。1歩でも犬と歩み寄れたら幸いです。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートしております。また、母犬が子犬に教えた教育を人間世界に当てはめて教えるので、犬も理解しやすい内容になっています。ちょっと高いかもしれませんが、日本でここまでのサービスはほぼないと思いますし、来てもらってよかったと思われるお客様がおおいのも実際です。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
中島
2023/12/13
【その他】トレーナーと一般人の違い
こんにちは。
DOGLIFECorinth~13:13~のドッグトレーナーの中島です。
中央区を拠点に、犬のしつけ方を各ご家庭に出張して教えております。吠え・噛み・いたずら・不安・留守番・分離不安・食糞・コマンド等、そのご家庭の環境で改善するのが当店のポリシーです。問題行動は育て方がいけないのではなく、愛犬と人間の考えのズレや心理的な状態がもたらしていることがほとんどのため、心理学を用いて心や環境の整理をするだけでその日から落ち着く傾向があります。難しい技術やおやつは必要なく、その日からトライできるレッスンをさせていただいております。
今回のテーマは「トレーナーと一般人の違い」のお話です。
・なぜトレーナーは上手なの?
・トレーナーに言うことを聞くのはなんで?
・どうしたら自分もそうなれるの?
・犬は2重人格なの?
等の疑問をもたれている方に読んでいただければと思います。
(一部少し難しいところがあるかもしれません)
〇犬は2重人格なのか
ドッグトレーナーのところに来るのはお悩みを持っている人です。どんな悩みを持っているのかは十人十色で、同じ悩みだとしても犬の性格・人間の性格・住んでいる家・迎えた時期等同じ人などいないわけですから、全員違う悩みなのです。しつけに悩んでトレーナーに連絡をします。すると犬はトレーナーの言うことを聞くのです。
…え???
まるで自分が悩んでいたのが恥ずかしいかのように、犬は従う行動を取り始めるのです。自分が至らなかったということを知るのと同時に、こんな子だったの?と複雑な感情になります。期待とともに家に帰ると行動が戻ってしまう。どういうことなのか。彼らは2重人格なのでしょうか。実はこのカラクリがわからなければ、しつけの大渦に巻き込まれていくのです。私のレッスンを受けた方はご理解されていらっしゃるかと思いますので「わかるわかる」とうなずかれているかもしれません。
先に言っておきますが犬は2重人格でも、あなたを困らせようとしているのでもありません。彼らは犬が持つ常識を人間の世界に当てはめているだけなのです。わかりやすいところで人間も人によって人格を変えるようなものです。厳しい相手には構えるし、優しい相手には心を開き、信頼できる相手には従う。犬も人間も相手によって多面な行動をとるということです。同じですね。
その理論で行くと、飼い主様も犬のことを正確に理解してあげられれば、おちょくるような行動も攻撃的な行動も減っていくわけです。噛む・鳴く・吠える・トイレの失敗・興奮・離してくれないなどの問題行動が表出しているということは、まだ理解してあげられていない現状と課題があるということです。
その点トレーナーは犬の気持ちを分かっているから、上手にしつけやコントロールができるというわけです。すなわち犬が悪いのではなく、私たちが理解してあげられてないのが傷というわけです。ただし、私は飼い主が悪いとは思っていません。正しく伝えられない日本のトレーナー・ペットショップの店員・トリマーすべての犬業者が悪いです。彼らが飼い主に正しい情報を与えず食い物にしているから飼い主様が成長しない、ひいては犬の幸せにならないのです。
(自分の犬をしつけられないのに飼い主に厳しいことを言うトレーナーもいます)
〇トレーナーと一般人はこれが違う
いっぱいありますが決定的な点とすれば「境界線の作り方」です。
ん?境界線?何それ?
境界線という言葉は欧米人にはなじみ深いのですが日本人には向かない言葉です。なぜなら日本の文化のほとんどがグレーゾーンでできているからです。犬の世界は境界線がハッキリとした世界なので、日本人と犬は初めから分かり合えない種別だったりします。だからトレーナーはみんなYESとNOがハッキリしてますでしょ?それが境界線なのです。
グレーゾーンな態度しか示せないのであれば、犬はどうしていいのか不安になるのです。
たとえば、赤信号は渡ってはいけません。
では赤と黄色と青が混ざった色が示されたら私たちはどうすればいいでしょうか。ある人は渡りますが、ある人は渡りません。ある人はきょろきょろと不安になるかもしれませんよね。子供やご老人は安心して前も進めません。
トレーナーは「赤なら赤、青なら青」と境界線をしっかり示すことができるから犬も信頼して信号を渡ることができるのです。だからトレーナーの前では言うことを聞く愛犬がいるわけです。何も飼い主を馬鹿にしているわけではありません。「境界線が明確だから従える」ただそれだけなのです。
反して一般飼い主様はどのように犬を扱っているのでしょうか。
・我慢が出来なくてもご飯がもらえたり、
・散歩中話しかけてもらえないのに犬に吠えた時だけ怒られたり、
・信号は待とうねと言われる時もあれば言われないときもあれば、
・家具を噛んでいいときと悪いときもある。
犬からしたら、いや「この前はいいって言ったじゃん」「え?今回はダメなの?」と混乱していきます。対してトレーナーはうまく行動を引き出し、褒める・おやつをうまく使って境界線を張るから一般飼い主には引き出せない領域まで愛犬をコントロールできるというわけです。その結果犬はトレーナーに対しての信頼をつくるのです。そして日常的に線引きをすることで賢い子に成るわけです(理論的ですがね)
とはいえ、私は境界線も信頼関係も言語化して飼い主様にお伝えしておりますが、ほとんどのトレーナーはこれを理解してやってはいません。彼らは肌感覚でやっています。だから、「信頼関係が大切!と言われてもはっきりした説明がない」のはそのためです。
〇一般人でも愛犬と信頼関係を築きたい
私のレッスンを受けてくださった人は、今関係性を頑張って築いています!と言ってくださっているでしょうし、その練習も境界線の練習の一環です。すべての物事で境界線を張ってあげられればトレーナーを目指せます。境界線論はトレーナーでも難しい理論なのでここまでとします。
ここからはこれから私のレッスンを受けたい人へのアナウンスになるかとおもいます。境界線論云々は別にして、これから「愛犬と正しい関係性を築きたい!」と思ってくだされば飼い主様としてもう100点です。さらに愛犬とお話できるご家庭はもっといいですね!!!
私は飼い主様と愛犬を繋げるコンサルタントがお力になれればと思います。その第一歩として現在の関係のもつれを解く段階があります。カウンセリングをして現状を知ることが大切です。愛犬の日々の些細な行動やシグナルから「こう思っている」とお伝えさせていただきます。それに対応したしつけ方をするから犬も「わかってくれた!」「もう吠えない!」を引き出すのです。
私は心理的なアプローチを得意としていますので、難しい技術や難しい考え方は一切省いたご家庭で出できる方法を伝えて結果を出しています。すなわち、一般飼い主でも愛犬と信頼関係を正しく築いて問題を減らしていきます。私のところに来る飼い主様は「愛犬は天才」ということを知って終わるのです。しかも初日に。
どうすれば築けるのかはここでは言えませんが、ぜひともご連絡いただければと思います。問題を解決するためには私たちが愛犬を理解することから始まります。愛犬から信頼される相手として見られるようになると、彼らは素直に従い、安心し、あなたから褒められた時の喜びが溢れるのです。初日レッスンで愛犬の心が軽くなり「マテ・スワレ・おいで・離して」を理解する子はいっぱい見てきました。信頼関係ってすごいんですよ~~~~!!!
〇正しい関係性が愛犬を救う
日本人はグレーゾーンが多いと言いました。信号機が何色なのかわからなければ不安と言いました。同時に犬は群れ社会のため相手と自分がどのような関係性なのか不明瞭であるのはものすごくストレスである。以上のことを踏まえると、あなたとの関係性が明確ではない場合、犬は過ごすだけでストレスなのです。だから噛むのです。吠えるのです。些細な音も敏感になるのです。
犬を飼ったら犬を人間世界に落とし込むのではなく
犬の常識を家庭に取り入れて安心してもらう
これが私のやり方です。コマンドができないから噛むのではない。吠えも・興奮も・トイレの失敗も不明瞭な不安があるからあなたに主張するしかない行動なのです。今何かがずれているから安心できないのです。ならばズレを戻してあげられれば犬は安心します。そのズレはご家庭でしか直せないから私が出張に意義があるのです。
トレーナーがいないとできないのはもう古いです
飼い主ではないとできないことを教えるのがトレーナーなのではないでしょうか
それで初めて犬に安寧がくるのですから。
〇しつけの関係性は日常生活から
夜しか散歩できません。という方をよくお会いします。
すごく分かります。お仕事も大変なのに朝起きて散歩するってすごく大変ですよね・・・。疲れてくれるならいいとしても家に帰ってきて第2ラウンドをしようと言われると「無理」でしょう。
でも朝散歩がいかに問題行動と直結していることの意識と、犬にとって疲れる散歩を練習するだけで「それなら朝やりたい!」「これならできる!」と人間の意識が変わるのです。実際に朝散歩を正しく導入してから興奮が収まってきたという報告をよく受けております。
ご飯のあげ方、遊び方、ケージの入り方、噛んでいいものと悪いもの
すべて日常生活の中で教えることなのです。その子の心をコマンドで抑圧し続けるのではなく、失敗しない環境づくりが先であり、一緒にいられる限られた時間をより効果的にしてあげることで犬も満足するわけです。犬を止めるのではなく、人が進むから結果があり建設的な教え方なのです。
今回は「トレーナーと一般人の違い」をご説明させていただきました。境界線論も説明させていただきました。私は普通のトレーナーとは違うドッグトレーナーです。今までのおやつを使ったしつけ方とは違う、愛犬の認知を理解し根本から変えるしつけをしています。私は1件1件を研究してまいりました。そのたびに私の頭の中はフル回転しますがその有効性はあると言えます。今までの研究結果を踏まえて「飼い主様ができるようにかみ砕いたもの」をご提供しております。
「本当に難しいこと一つもありませんでしたね!」
と言われると私は嬉しいです。
どんなご家庭でも犬のしつけや子育てのお困りごとはいつでもご連絡お待ちしております。
今後ともよろしくお願いいたします
DOGLIFECorinth~13:13~
中島 たかし
2023/11/29
【グルーミング】犬の健康 ~衛生~
こんにちは。
DOGLIFECorinth~13:13~のドッグトレーナーの中島です。
中央区を拠点に、犬のしつけ方を各ご家庭に出張して教えております。吠え・噛み・いたずら・不安・留守番・分離不安・食糞・コマンド等、そのご家庭の環境で改善するのが当店のポリシーです。問題行動は育て方が悪いのではありません。愛犬と人間の考え方のズレや心理的な状態がもたらしていることがほとんどのため、心理学・環境学・生理学・栄養学、様々な学問を用いて心の整理をするだけで落ち着く傾向があります。コマンドのしつけ方は犬の気持ちを疎外させてしまうため難しい技術やおやつでコントロールするのではなく、その日からトライできるレッスンをご提供しております。
今回は犬の管理栄養士の目線で
「犬の健康~衛生~」というテーマで話させていただきます。
・犬を綺麗にする必要はあるのか
・どんなタイミングでトリミングに行けばいいの?
・毛玉がおおいけど大丈夫か?
・飼い主が爪切りをする必要はあるの?
等知りたい方に読んでいただければ幸いです。
◎犬を綺麗にする意味
以前は犬は外飼いでしたので、綺麗にしない犬が多かったりします。今は時が変わって犬は室内で飼うものであり、家族のように接するのが令和かと思います。家族が体を綺麗にするのは当然であり、菌との共生の問題もありますのでなるべく綺麗にしてあげることが大切になってくるかと思います。シャンプーは基本的に2週間に1回が良いと言われております。パピーの時にうんちやおしっこで汚れてしまう場合、次亜塩素酸水等で体を拭いてあげるくらいが良いかと思います。パピーにシャンプーはドライイングを含め刺激が強すぎるため、あまりお勧めはしていません。なるべく綺麗にしてあげることで私たちも気持ちよく触れ合えるのではないでしょうか。
◎犬種による差
汚れやすい犬と汚れにくい犬が実はあります。シングルコートは汚れやすく、ダブルコートは汚れにくいです。シングルコートとは1つの毛穴に毛が一本の犬であり、トイプードルのようなカットが必要な子です(人間もシングルコートです)。毛が抜けないため、汚れが強くなったら洗わないとずっと汚いままです。ダブルコートとは、1つの毛穴に複数の毛が詰まっている子であり、柴犬がそれにあたります。どんどん抜けていくサイクルがあるため汚れにくいです。野生ではお風呂に入れないのでそうやって体の衛生を考えているのですね。
また、耳が垂れているか立っているかでも変わってきます。垂れた耳は中の空気が換気されないためジメッとしています。すると菌が増える環境が作られるため耳の病気になりやすいです。常在菌が増えることによって外耳炎などになるのです。立ち耳は空気の換気がよいので病気になりにくいです。垂れ耳の子は定期的に病院やサロンで耳掃除をしてもらうといいでしょう。(自分でやるのは技術が無ければリスキーです)
◎爪切り 足バリ
爪切りは出来るようになりたい。と言う飼い主様は多いです。爪切りで毎回お金を取られるなら自分で出来るようになった方が経済的ですよね。もちろん爪切りは出来るようになった方がいいです。というのも、ケアをするのも関係性の構築に役立つからです。ただ、怖いと思う人はやらない方がいいですね。オススメなのはZENクリッパーという商品です。少ししか切れませんが、血がでないところまで切ってくれる代物です。
足裏の毛を切ることを足バリ(足裏バリカン)と言います。
足バリをしないと肉球を邪魔をして床を噛むことが出来ず、フローリングで滑ってしまったりします。そうすると膝に負担がかかる為、シニア期になって影響が出てくるかもしれません。パテラを持っている子は特に気にしてほしいところです。
◎どうして毛玉が出来るのか
1つは毛にハリがないためです。
ただドッグフードを食べていても実は健康にはなれません。というのも大抵のドッグフードは吸収力が悪いためです。一番吸収力がいいのは手作りであり、フードと手作りを続けた子はシニア期に歴然の差が出ます。緑黄色野菜等からとれるビタミンB・Cや良質なたんぱく質を摂ることで肌が健康になり、毛にハリが出るのです。すると毛玉は出来辛くなります。
また、毛に元気がないとキューティクルが剥がれてしまうことで絡みあったり、毛が細くなっていくことでも絡みやすくなるのです。毛玉になる前に皮膚や毛の元気を考えてあげる必要があります。もしもすぐに良くしたいということであれば、リンスや泥パックが良いかと思います。(リンスや泥パックは身体の表面を酸性にするためキューティクルが守られます)シャンプー剤で洗って乾かすだけでは毛玉の温床になりますので家シャンプーなどは気を付けてください。
◎フケが多いのはどうしてか
フケは基本的にアレルギーを疑います。
フケは一言で言うと「肌のターンオーバーの乱れ」です。肌のターンオーバーとは肌の新陳代謝のことです。実は肌は何層にも分かれていて、下から新しい肌が出てくるように出来ており、古い角質層はポロポロ出ていくようになっています。そのターンオーバーがはやいと新しくかつ弱い皮膚が表面に出てきて赤くなったり、遅いとフケとして角質がたまってしまうのです。
普通に過ごしていればフケは出ませんが、フケが出ると言うことは体内で何かバランスがおかしいと言うサインです。特に柴犬がフケが出やすい傾向があります。何が悪いかはアレルギー検査をする必要があるのですが、肌のターンオーバーはビタミンB群が関わっています。一番良い食べ物としてレバーがあります。トッピングであげてみても良いかもしれませんね(あげすぎ注意)
◎体やお部屋のおしっこ臭さをとるには
私のおすすめはビッグバイオのFABミストです。有機酸オリゴマーというトウモロコシを発酵して作られた、飲んでも大丈夫な安全な消臭スプレーです。アンモニア(NH3)は臭いのですが、水素イオンを加えてアンモニウム(NH4)にすると臭いは低下します。また、有機酸オリゴマーはカビの発生を継続的に抑える研究結果が出ています。次亜塩素酸水も好きなのですが、継続性と考えると有機酸オリゴマーに軍配が上がるかもしれません。ただ、除菌力で考えると次亜塩素酸水かなといったところです。有機酸オリゴマーは色々な形をしているとのことで色々な臭いに力が発揮されるとのことです。(実際におしっこにかけると一瞬で消えました)
消臭スプレーは色々なものがありますが、必ず成分表を見てください。時にただの水だったり、アロマ成分しか入ってない場合があります。においをとるには必ずアルカリ成分が入った物かちゃんと研究結果が出ているものを使うことをお勧めします。(お客様のところに行くと全然意味ないものを使っていらっしゃることが多かったり・・・)
いかがでしたでしょうか。
栄養管理も愛犬と共生するためにとても大切なことなのです。また、食事改善はトレーナではできません。飼い主様だからこそできる愛情なのです。言葉だけでは全然伝わらないと思いますがもしも愛犬ともっと親密になるために求めておられましたらご連絡ください。当店は、犬とのしつけをそのご家庭で伝えています。100人いれば100の家族がありますのでその家に合った方法を教えています。
中央区をはじめ23区内外出張しておりますのでお気軽にご連絡ください。
ありがとうございました。
DOGLIFECorinth~13:13~
中島
2023/11/16
料金改定のお知らせ【2024年1月3日~】
いつもご愛顧いただきありがとうございます。
ドッグトレーニングの質に革命をするためにも、なるべく安くそして質を良いものを提供したい所存でここまで参りました。
現在までベース料金として1時間7000円をいただいておりましたが、多くの研究・手ごたえ・経験を手にこの度料金の改定をさせていただく運びとなりましたのでご報告させていただきます。
といいますのも、私の教え方は「1~3回で完結(安心)していただいてしまう」という良くも悪くも良い社会貢献のため1回の料金を上げる必要が出てまいりました。また、知識と経験が増えてきたことにより1時間7000円の質を上回ってきてしまったため、この度の料金の改定を決断させていただいた次第でございます。
料金を上げるのはどうなんだろうと何度も悩みました。
今もこの値段でいいのだろうかと何度も反芻しております。しかし、過去に1時間7000円でドキドキしていた時の私に払ってくださった方々の事を想うと、より精度が上がった私が同じ料金では過去に受けた人が可愛そうになってしまうじゃないかと思い、自信をもって上げさせていただきました。
チャイルドカウンセラーも取得し、さらに精度を上げたサービスが出来るようになってきてたため、どうぞご理解いただけますと幸いです。
また他のトレーニングでは大したことしてくれないのに3万でした。
等の話も聞きます。
私もふてぶてしくなれればいいのにと何度も思いますが、小さな時から商売人の家で育った私にはそんなことできません。誠心誠意・信頼関係お客様と渡り歩きたいと思っています。
その中でお客様から「安すぎる」と言われることも増えたこともあり、その声も糧に今後も頑張っていく所存でございます。
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【2024年料金内容】
〇出張しつけサービス
登録料:4000円
出張費:↓の共通に表示
遠方の方:出張費+交通費+時間拘束費(300円/10分)
基本料金
~30kg 12000円/H
~50kg 15000円/H
~70kg 20000円/H
(心の大きさは変わらない為料金は一律)
〇出張ペットシッターサービス(2㎞圏内に限る
出張費:↓の共通に表示
~10kg 8000円/H
~20kg 9000円/H
~30kg 12000円/H
~50kg 15000円/H
~70kg 20000円/H
〇共通
出張費:2000円 (2時間以上利用で無料)
季節料金:1000円/訪問
当日緊急依頼:+5000円/訪問
時間外出張:+5000円/訪問
多頭飼い:+基本料金の30%/1匹ごと
詳しくは
料金表へ
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料金の話は別として、兎にも角にも
「今の日本のしつけ・トレーニングはお客様への質が悪すぎであり、無知な人からの搾取、騙しがはびこっている現状」が私の動力源なのは間違いありません。
やったけど意味なかったとか、お金だけ取られたとか、大きな音で脅されたとか、
人の愛犬とお金に敬意は持てないのかと腹立たしくなることが多々あるほどです。
私は心理士として、飼い主様と犬の
顔を見ただけで置かれた状況や不安感を感じ取ります。だから少しでもその家族を助けたいし、騙された人たちを見ると私も同時に傷つくのです。今やワンちゃんは家族です。1匹の問題は全員の問題なのです。
散歩代行サービス一つとってもその子が疲れ果てる品質が当社のクオリティです。
どうかその家に良い空気が流れますように願いつつ日々精進してまいります。
今後ともDOGLIFECorinth~13:13~をよろしくお願いいたします。
中島
2023/11/12
【新規資格】 JADPチャイルドカウンセラー取得のお知らせ
こんにちは。
DOGLIFECorinth~13:13~のドッグトレーナーの中島です。
中央区を拠点に、犬のしつけ方を各ご家庭に出張して教えております。吠え・噛み・いたずら・不安・留守番・分離不安・食糞・コマンド等、そのご家庭の環境で改善するのが当店のポリシーです。問題行動は育て方がいけないのではなく、愛犬と人間の考えのズレや心理的な状態がもたらしていることがほとんどのため、心理学を用いて心や環境の整理をするだけでその日から落ち着く傾向があります。難しい技術やおやつは必要なく、その日からトライできるレッスンをさせていただいております。
今回は新規資格のご報告です
「チャイルドカウンセラー」の資格を11月9日に取得いたしました。
・チャイルドカウンセラーって何?
・何ができる人なの?
・どういうヒトの助けになるの?
等の方に読んでいただければと思います。
今回は犬の記事ではないのですが、犬のしつけにも関わってくる内容でございます。お子様がいるご家庭はもちろんのこと、いないご家庭も知り合いの方等にお役立て出来たらいいなと思います。
〇チャイルドカウンセラーって何?
チャイルドカウンセラーとは成人までのお子様のこころをサポートし、よりよい生活を送れるような心理的支援です。お子様に直接働きかけることだけではなく、支援者(ご家族様)へのサポートも含まれております。精神疾患にかかったらどう接すればいいのか。今の教育の仕方でいいのだろうか。友人との関係がうまくいかないお子様をどうすれば支えられるのかなどを外的支援者(カウンセラー)と共に整理していくサポートをする存在です。
私は現在もお子様のお悩みを聞くことがあります。犬のしつけよりに加えてそっちも聞いてほしいという方が多いため「チャイルドカウンセラー」の資格を取得した次第です。認定心理士だけでもいいのですが、お客様への安心のためこれよりカウンセリング事業も進めていこうと思っております。
〇犬と子どもと教育
ある本ではドイツ人は子育てがうまいと言われています。
なぜでしょうか。それは犬育てと子育てに似た部分がある為です。
犬は精神年齢が人間の3歳と言われていますが科学的根拠は聞いたことがありません。いうなればそれくらい子供っぽいということだと私は理解しています。唯一精神年齢と比較できる理由をあげるならば、それは脳の仕組みにあると思っています。
犬の脳は人間の10分の1しかありません。さらに物事を判断したり理性を保ったりする前頭葉も犬には7%しかないのです(人間の成人は30%)。前頭葉の活用具合を基準とすると3歳児と変わらないという見方が出来るのかもしれません。だからワンちゃんは何歳になっても子供っぽいということがいえるのではないでしょうか。
ただ、人間は3歳頃には前頭葉は90%完成するデータもあるので、人間の3歳児を舐めてはいけないと思っています。まあ活用度合いと考えると成犬と3歳児は並行して考えられるという程度で良いかと思います。
ドイツという国は昔から犬と共に歩んできた国です。だから犬のしつけ方に慣れているドイツ人は子どもをしつける方法に似ているのです。どういう点が似ているかというと、良いことと悪いことを明確に教えることだと思っています。ドッグトレーニングをしていて思うことは、彼らは完全に白黒はっきりしているということです。白でなければ黒だし、黒出なければ白なのです。その切り替えは日本人には難しい感覚です。
たとえば、いたずらに「いけない」と教える時
上手な人:一発で叱り、一発で褒める (明暗がはっきりしている)
下手な人:ダメが長く続き、落ち着いても褒めない
下手な人というのは明暗の感覚を持っていないのです。だから彼らは理解ができない。
だけど一発で「それは黒!!!」と示すことが出来る人は犬に信頼され、信頼するリーダーに褒められるとさらに嬉しいのです。
日本人が「しつけ」に下手だなとおもうのは、グレーゾーンが多すぎることです。
人間同士であればまだいいですが、犬からすると分からないし、コミュニケーションがとりづらいのです。たまに、白黒はっきりしないでうじうじする人がいたり、白黒はっきりさせないと気持ち悪い人がいます。この二人は会話ができませんね。すなわちグレーゾーンが多い日本人は犬と会話するのが下手くそな種族と言えるのです。その結果が吠えや噛みなどにつながるのです。
ドイツ人は犬の扱いに慣れているからこそ、子供への教育もうまいのです。犬の扱いと子供の扱いは類似しており、ドッグトレーニングと心理学とチャイルドカウンセラーは並行した資格と言えます。
〇新たな心理的サポート方法
今までは、犬のしつけだけをメインで考えてまいりました。お子様がいる環境にも出張してきましたが、犬の気持ちもあれば子の気持ちもあり、同時に親の気持ちもそこに存在するのです。多くは子どもの教育のためになればと思って犬を飼う方も多いですが、時に「もうやだ」と子どもが投げ出す場合もあります。子供の「もうやだ」は犬がいうことを聞かないという物理的問題だけではなく、親御様との関係性だったりその子の成長段階が関わった「もうやだ」の場合もあるのです。犬の問題だけが解決されればいいというわけではないことがあるのです。
本当はもっと自分が愛されたいとか、世話している自分をもっと褒めてほしいなど、理由もなくただ献身的に支える行動は子どもにはできないのです。親御様はそこが一番気になるところであり、一番見てほしいところではないでしょうか。どうしたらいい関わり方が出来るか。時間と共に成長するのだろうけど、今のやり方でいいのだろうかとずっと悩まれていると思います。
犬とヒトだけではなく、親と子の関わりもリニアに関わってくるのですから、それをチャイルドカウンセラーとして包括的に見ることが出来たらいいなと思っています。心理学者とドッグトレーナーというだけで日本では珍しい部類ですが、さらにチャイルドカウンセラーをかけ合わせることで現代のニーズにこたえていきたいと思っています。
〇料金と仕様
犬の問題行動を対処しながら信頼関係を深めて行っていきますので料金体系は同じでございます。犬の問題が良くなってから子供の問題も受け付けております(守秘義務契約締結後)。急に学校に行かなくなったとか、急に赤ちゃん返りをし始めたとか、いろいろなことがあると思いますがその家でカウンセリングをさせていただこうと思っています。
本来チャイルドカウンセラーとは、カウンセリングルームで子供と1:1でやることが多いです。しかし私はそれが好きではありません。なぜなら自分だったら緊張してしまうし、病院のようなところに連れて行かれたような感覚を与えてしまうからです。自分は病気なんじゃないかとか思わせてしまわないよう、いらないストレスは与えない方がいいのです。
私がメインとしているのは、成育歴などを聞かせていただきお子様の状況を伝えた上で家族という1次支援者が何ができるかを伝えることがメインでございます。また、信頼関係を気づくことでお子様との関わり合いも増やしていけたらと思います。
小さい時に自分をわかってくれるお兄さんがいたなと思うだけでも子どもにとってとても勇気が出るのです。また、学校とは違うコミュニティがあることで心理的安定感があたえられるのです。
〇動物介在療法(アニマルセラピー)との併用
心理学のほかに、動物介在療法(アニマルセラピー)の資格も併用いたします。犬がいる状況といない状況では精神的な緊張感が違うと研究結果があります。私は依然臨床心理士になろうと思っていましたが、そこには犬がいる環境にしたいと思っていました。なぜなら犬とは人間にはできない心の開き方をさせてくれるからです。彼らにしかないパワーがあるのです。実際、介護現場で腕が動かない方が犬を触るために動かしたり、それを糧にリハビリを頑張ろうとする方が多くいられました。いつもは出ない笑顔もいっぱい見てまいりました。人間の病院にも現在セラピー犬が活躍している昨今でございます。
皆様の愛犬が皆様のセラピー犬になり、ご家族様である1次支援者や、私のような2次支援者によって生きる方向性が整ったらいいなと思っております。
心理とは小手先だけでは変わりません。ましてや自分一人では無理なのです。多くの人や犬を適切に巻き込んで本人が成長していくお手伝いが出来たら幸いです。
今回は犬の記事ではありませんでしたが、とても大切なお知らせでしたのでご報告させていただきました。(現在家族療法カウンセラーも取得中)
今後ともよろしくお願いいたします
DOGLIFECorinth~13:13~
中島 たかし