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2024/04/12

【その他】これから犬を飼う人の準備

こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。

今日のテーマは
「これから犬を飼う人の準備」
です。

以下の方に読んでいただければと思います。
・飼いたいと思ってるんだけどどうすればいいの?
・ペットショップから買わない方がいい?
・何を準備すればいいの?
・飼わない方がいい犬種って?
・どの子がいいかわからない。


〇責任が発生する

犬を飼うか飼わないか。大きな違いは責任の有無です。法律上犬は「物」扱いされますが、実際は心を持ったひとつのいのちです。自分で痛めた子はたいていの人は大切にするスイッチが入るでしょうが、「欲しいというから買う」「かわいいから買う」という場合は一度真剣に話し合うとよいかと思います。

一人だけが飼うと言い張る場合は注意が必要です。飼いたいと言っていた人が飼えなくなった場合、この子は誰のものなのかわからなくなるケースがあります。家族や親族内でたらいまわしにされることがあります。その場合、お世話する人の心の中には「これは自分の子じゃないから」という気持ちが発生するのです。残念ながらその気持ちは犬には伝わってしまいます。

毎朝のごはん・散歩・糞尿・ふれあい・問題行動への対処。自分が遊びたいと思ったときでもそのスケジュールを犬に注げるでしょうか。また家族内で協力できるでしょうか。問題行動が発生した時は家が犬で支配されますがその対処をする気持ちや経済力は残っていますでしょうか。厳しいようですが、責任を取れないようであれば飼う資格はありません。絶対にやめるべきです。犬を飼ってから「こんなに大変だと思わなかった」というお客様を多々見てまいりました。そのうえで読んでくださればと思います。


〇犬種ごとの特性
皆様がよく買う犬の特性を簡単に打ち出しておきますので参考にして下さい。

・トイプードル
活動的★★★★☆
頭良さ★★★★☆
警戒感★★☆☆☆
飼育Lv★★★☆☆
経済力★★★★☆
元気で活発です。運動能力が高く、ジャンプもダッシュも得意。飼い主の動向をよく見ています。しっかりお散歩しないと問題行動を起こしやすい。カットが必要。

・チワワ
活動的★★☆☆☆
頭良さ★★★☆☆
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★☆
経済力★★☆☆☆
体が小さいため警戒感のかたまりです。ブラジルでは番犬として飼われていて、いろんな人に吠えたりする傾向があります。お散歩量はそこまで必要ではありませんが、しっかりと管理できる人が求められる。ロングコートはどちらかというと穏やか。

・Mダックス
活動的★★★★☆
頭良さ★★★☆☆
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★☆
経済力★★☆☆☆
脚は短いですが本来は猟犬のため、活動量は多めです。一番問題になるのは吠え声。マズルが長いためかなり大きな吠えで吠えます。マンションはやめた方がいいでしょう。こちらもロングコートの方が穏やかです。

・マルチーズ
活動的★★☆☆☆
頭良さ★★☆☆☆
警戒感★★★★☆
飼育Lv★★★☆☆
経済力★★★★☆
マルチーズも警戒感で有名です。お客様の多くはマルチーズが絡んでいます。運動量はそんなにありませんが、プードルとの掛け合わせの場合、運動量が現れることがあります。何かあると噛む子が多い傾向があります。カットが必要。

・ポメラニアン
活動的★★★☆☆
頭良さ★★★★☆
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★★
経済力★★★★☆
みんなそのかわいさにやられるのですが、ポメラニアンは小さな悪魔になることがよくあります。私のお客様でも長引く傾向があるくらい。ペーパーボーンと呼ばれ、骨が折れやすい傾向があるために毛深く覆われております。すなわち、弱い。弱いから防衛反応も強く、不都合があると噛んでくることが多いです。カットが必要。

・テリア種
活動的★★★★★
頭良さ★★★★★
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★★
経済力★★★★☆
テリアの種類によるが、テリア種は決して初心者向きではない。~テリアとついている犬は飼わないことをお勧めする。テリアこそTHE・猟犬といったところで、方々に問題になりやすい犬種。犬同士で喧嘩することもあるし、3時間散歩しても疲れない。共生するにはコツが必要。カットが必要

・ハウンド系
活動的★★★★★
頭良さ★★★☆☆
警戒感★★★☆☆
飼育Lv★★☆☆☆
経済力★★☆☆☆
すらっとした体の細い犬がいると思うが、ハウンド系と呼ばれる。日本で一番多いのがイタリアングレーハウンド。ハウンドは走ることが得意であるが、顎が小さくて噛むことは苦手。犬に対して警戒をすることはあるが、流血するような喧嘩はほぼない。ひたすら純粋に走ることに快感を覚え、平和主義なランナー。家の中のいたずらはあるが。

・レトリーバー系
活動的★★★★★
頭良さ★★★★★
警戒感★★☆☆☆
飼育Lv★★★☆☆
経済力★★★★★
とても情緒的で私たちに心を寄せる最もな犬種。広めのスペースや食費、体力に問題がないならよきパートナーになれるのではないだろうか


〇ショップかブリーダーか
ショップで買うのか、ブリーダーから買うのか悩まれる人は多い。また、ショップから買うのは悪いという風潮も存在していて、申し訳なさを感じる人も中にはいらっしゃいます。私からすればそんなことは思わなくていいと思っています。売っているものを買ってはいけないことはありません。その問題は犬業界が気づく問題ですのでいち飼い主が背負って解決する問題ではないと私は思います。(ペットショップの前もブリーダーなので、言ってしまえばすべてブリーダーの子ですし)

ペットショップとブリーダーのメリットデメリットを見てみましょう。
【ペットショップ】
・メリット
すぐに飼える
いろんな子をたくさん見ることができる
大手企業のサポートを受けることができる

・デメリット
お母さんから離されるのが早い
煌々とした環境は脳の育ちに悪影響が出やすい
精神的に不安定な子が多い

【ブリーダー】
・メリット
お母さんと一緒にいる時間が長い
しっかりとした環境で育てる
体が丈夫な子が多い

・デメリット
金額的に高い子が多い
飼うまでに時間がかかる
サポーターを自分で探さないといけない


ペットショップは時間がない人でもすぐに手に入りやすいですが、生育的に問題がある子が紛れていることが多々あります。というのも当然で、赤ちゃんを煌々とした環境に何時間も展示すればストレスがかかるのも無理はありません。また家に来てからも体調を崩しがちです。(ブリーダーが売れないと判断した犬がショップに出がちです(闇))

ずっとブリーダーの家で育つ子はストレスが少ない環境で育つため脳にもいいでしょう。私が触診しても健康的な子が多い傾向があります。(体つきと目が違います

⇒異常のリスクを参考に飼ってくださればと思います。


〇サポーターを探しておく

飼う前に動物病院・幼稚園・ドッグトレーナー等サポートしてくれそうな人を探しておくことです。犬は一人では飼いきれません。なぜなら犬の不安は人間を育てる不安よりも何倍も重いからです。私たちは皆もともと赤ちゃんを経験してきたため、子どもの不安はまだ想像できるのですが、犬の問題は無知のため手探りで闇を進むようなものなのです。

親の死に目にも泣かなかった気の強い人でも犬の問題にノイローゼになってしまうほど、犬の問題は想像するよりも深刻になりやすいケースがあります。それが解決されないと、日常が不安定になり自分の人生プランも狂うのです。いっそ手放してしまった方がと考える人も少なくありません。

どんな人でもいいので犬に精通する人を味方につけておくことをお勧めします。近くのしつけ教室で犬なしで参加してもいいでしょう。その中でいろんな人に話してみると自分と同じ問題を持っている人が数多くいます。悩む前にセーフティーネットをつくっておくことをお勧めします。ぜひ出張トレーナー中島を読んでくださればと思います(笑)


〇買いものアドバイス
ケージ:屋根付きがおすすめ 床との間に段ボールを敷く(断熱)
クレート:低層マンションや一軒家の人は練習が必要 (避難所の兼ね合い)
おもちゃ:ボールより紐系 (色付きがよし)
おやつ:野菜入りボーロ(つぶせるもの)
フード:大手のフードはお勧めしません 野菜が入っているものがマル
床:フローリング× クッション系の敷物に変える
その他:ペットカメラ ハーネスリード ペット用のカバン 次亜塩素酸水スプレー


いかがでしたでしょうか。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートしております。普通のドッグトレーニングはトレーナーにしか答えが無いため押し付けるようなやり方ですが、当店の教えはその家にしかないしつけを提供しています。私が考え付いたことではなく、犬の常識を使った犬も人も心で理解しやすい内容になっています。

心でつながりたいから犬を飼われる人が多いのですが、犬と人のこころを繋げることができるコーディネーターが少ないのが現状です。来てもらってよかったと言ってもらえるお客様に恵まれて大変感謝でございます。

是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。



中島

【その他】これから犬を飼う人の準備
【その他】これから犬を飼う人の準備

2024/03/15

【しつけ】 野生動物はトラウマにかかりやすい

こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。

今日のテーマは
「野生動物はトラウマにかかりやすい」
です。

以下の方に読んでいただければと思います。
・トラウマって何?
・どうして問題行動をやめないのか
・物音だけで吠える心理って?
・犬はどんな気持ちで生きているのか
・ドッグトレーニングとしつけの違い


〇トラウマって何?
トラウマという言葉を聞いたことがあるでしょうか。心理士である私はかなり頻繁に使いますが、普通に過ごしているだけではあまりなじみがない方もいるかもしれません。ニュアンスは分かっていても使い方がわからないこともあります。それもそのはずで、トラウマとは無意識に分類されるものであり、無意識に作られるものだからです。

虫が嫌いな人は虫を見るだけで拒絶反応を出し、鳥が怖い人は鳥の姿が目に入っただけで警戒感を覚えます。意識して鳥肌を出しているわけではなくて、無意識にかつ条件反射的にネガティブ反応が出てしまうのです。それがトラウマの表層的部分です。虫や鳥に怖がるだけではまだ生活に支障が出るとはいいがたいですが、人間生活に支障が出てしまうと社会的に「障がい」とされます。うつ病や強迫性障害、自閉症など。ただしっかり述べておきたいのは、障害を持っている人とそうでない人に境界線はなく、脳を持つものすべてにおいてその性質を持っていることは述べておきたいと思います。

精神的に疲れすぎて活動限界になることも普通にあり得ますし、手をよく洗うことは誰にでもあります。自分にとって未知なるものに飛び込むことは誰にでも怖いのです。障がいは単に社会的に境界線を貼らざるを得ない言葉であり、脳の本質は変わらないのです。

脳がある限りトラウマはついて回りますが、トラウマは間違っているのではなく生存に関わった、正しい反応なのです。なぜなら、トラウマを一言でいうと「危険察知のために備えられたアラーム」だからです。震度7を経験した人は震度1でも2でもあの時の危険を嫌でも思い出すのです。犬を含む野生動物は常に命の危険にさらされて生きる世界のため、人間よりもはるかにトラウマにかかりやすいのです。それは脳の構造を見れば、よく示されていることがわかります。


〇脳の構造 (犬と人の違い)
構造を詳しく見る前に、トラウマはなぜ無意識下にメモリーされるのかをご説明します。脳において無意識化とは本能に当たります。(大脳新皮質・中脳・視床下部) 運動が得意な人は運動野が発達していて、頭で考えなくても本能的に体が動きます。心臓を動かすことも本能にあたります。すなわち本能とは意識しない運動(不随意運動)であり意識できない領域です。トラウマは危険から身を守るアラームですから、判断が遅れてはいけないため無意識下に置かれるのが妥当なのです。

私は脳科学者ではないので、詳細に見ることはできないのですが、一般飼い主様と同じ目線で物事を考えています。その範疇で答えさせていただくと、犬が長けていて、人間が長けているものをあげるならば、犬は本能が、人間は前頭葉が割合として発達していると言えます。逆説的に言えば、犬は前頭葉が弱く、人間は本能が抑え込まれていると言えます。(犬は7%・人間は30%)

お気づきかと思いますが、本能の割合が強いということは、それだけ生存アラームの感度が高いということです。前頭葉が発達している人間は、本能に刺激が突き刺さる前に前頭葉で対処してしまうことでトラウマになりづらいと言えます。(処理しきれなかったものがトラウマになります)

例えばお化け屋敷に行ったとしても「これは作り物である」と言葉による処理をしてしまうためトラウマにまで至らないのです。(情動焦点コーピングの一種) しかし、前頭葉の育っていない子供が行けば大泣きですし、犬をお化け屋敷に入れようなんて思えばそれは虐待だと誰しも思うでしょう。そう。人間は犬がストレスに弱いことを知っているのです。
私も以前小さいころ、ディズニーランドのホーンテッドマンションへ連れていかれましたが、相当怖かったらしく怖くないとは頭ではわかっていても自ら近づこうとは思わないのです。これがトラウマです。

前頭葉が弱い子供と、前頭葉がそもそも小さい犬は本当に同じ脳構造をしているほどです。だから小さいときに怖い思いをすると、大きくなっても怖いのはそのためです。そして自然動物において草木がカサッとなるだけで警戒するように、人間界の大きな音から小さな音まですべてがストレッサー(ストレスの発生源)なのです。それが怖くないと学習したり、体験すればいいのですが、前頭葉を通り抜けトラウマになってしまったものが皆さんお困りの「問題行動」にあたるのです。


〇問題行動と安全欲求
トラウマは危険察知能力だと思っています。同時に、「自分の身は自分で守る」常識ができてしまっている状態です。ほかの犬に吠える子は、犬が怖いけど誰も守ってくれないから自分が排除しますし、お客さんに吠える子は、外敵に対して家族を守らなければならない責務を感じるために吠えるのです。おやつでコマンドを覚えさせたとしても、興奮して目がひっくり返ってしまえば、おやつすら敗北する時があるのです。大地震が来ているときにおにぎり食べる?と言っているようなものです。あなたなら落ち着けるでしょうか。

心を持つ者には必ず欲求段階が存在します。生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・・・。人間にはほかに2つの高次元欲求があるのですが、犬は3段階だと私は思っています。欲求の性質として、低次元の欲求が満たされると次の欲求へ移行する性質があります。多くの人は寝床とご飯は与えるので、第一段階の生理的欲求は満たします。犬は安全欲求を求めるのですが、人間はコマンドに移動するのです。犬は別にコマンドを求めていません。あなたに守られることを心から待つのですが、トイレはここ、マテはこうと学習に移ってしまうのです。

イメージするところ、お母さんからの絶対的守りを感じずに小学校に行くようなものです。すると子は勉学に励む心の余裕はなく、常に親からの安全を待ち望むのです。すると親から離れることができず(分離不安)、噛むことで不安感を排除し(甘噛み)、チャイムに吠えるのです(チャイム吠え)。犬が求めているのは安全の確信だけなのですが、親が与えてくれないからいろいろな問題行動を起こして、あなたに主張するのです。日本語が話せない犬の必死なメッセージだと思います。


〇私たちはどうすればいいのか

問題行動だけを見るのではなく、その子の本心を見ることです。最も求めている欲求を満たしてあげることです。もしも心を満たすためにわざとトイレを失敗するなら、心が満たされればトイレの成功確率は上がります。実際にわざとトイレを外す子に正しい散歩をしたことで、トイレに成功した事例があります。甘噛みが止まらない子に対して、噛みたい欲求と飼い主からの安らぎを与えたことで噛み癖が減った事例があります。育ちが悪い木を伐採するのではなく、森全体の改善をすることで木々が良く育つのです。あなたの家の何がすれ違っているのかは一般飼い主様では判断がつかないと思いますが、その点はお力になれればと思います。


〇ドッグトレーニングとしつけの違い
簡潔に言えば、小学校の教育がドッグトレーニングで、しつけは母と子の教育です。多くの人はすぐにドッグトレーニングに入りたがるのですが、赤ちゃんが生まれたので小学校に入れるようなものだと思っています。噛むし吠えるしコマンドもおやつがないとできないような子が、問題も減りながらおやつなしでもコマンドができるようになるシーンはよく見ています。たまに連絡すると、安定的に飼えていたり、あの時知ってよかったと安堵しているお客様もいらっしゃいます。5回も10回も訪問したわけではありません。その結果に私もいつも驚かされて一緒に喜んでいます。(収入的にはまずいんだけど笑)

いかに母と子の教育がベースで、そのベースがその子の天才を引き出すか。受けた人は分かってくれると思います。私もいろんなご家庭を救えたらと思っています。




いかがでしたでしょうか。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートしております。普通のドッグトレーニングはトレーナーにしか答えが無いため押し付けるようなやり方ですが、当店の教えはその家にしかないしつけを提供しています。私が考え付いたことではなく、犬の常識を使った犬も人も心で理解しやすい内容になっています。

心でつながりたいから犬を飼われる人が多いのですが、犬と人のこころを繋げることができるコーディネーターが少ないのが現状です。来てもらってよかったと言ってもらえるお客様に恵まれて大変感謝でございます。

是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。



中島

【しつけ】 野生動物はトラウマにかかりやすい
【しつけ】 野生動物はトラウマにかかりやすい

2024/02/19

【グルーミング】シャンプーの品質と洗い方からくる弊害

シャンプーの品質と洗い方からくる弊害

こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。

今日のテーマは
「シャンプーの品質と洗い方からくる弊害」
です。

以下の方に読んでいただければと思います。
・シャンプー剤が合ってるのかどうかわからない
・シャンプーしてもすぐに汚れがすぐついちゃう
・においがとれない
・シャンプー後必ずこすりつける
・インターネットにあるようにふわふわにならない

〇シャンプーの役割
サロンでシャンプーする人もいれば、家でシャンプーする人もいると思いますが、なぜシャンプーをするのでしょうか。

・被毛の手入れのため
被毛の手入れを怠ると、外の汚れやおしっこ汚れなどから菌が繁殖してしまい、汚らしくなってしまいます。またシングルコート(1つの毛穴に毛が1本)の子はカットをしないと伸び続けてしまったり毛玉が出来ることによって歩きづらくなったり、関節炎になったりします。

・人間の文化的生活のため
やはり汚れたままでは菌が繁殖し、病気になることもあるでしょう。人畜共通感染症を予防するためにもワンちゃんのシャンプーは大切です。2週間に1回と言われてしますが、活動量の多い子は1週間に1回が良いと思います。洗いすぎかなと思う場合は必ずリンスをして肌ダメージを減らしてあげましょう。

シャンプーとは犬のためでもありつつ、私たちのためでもある為、もしご自宅でシャンプーする際はシャンプーの仕方や品質はとても大切になってくると思います。ワンちゃんはシャンプーを選べないのですから私たちが注意して選んであげることが必要なのではないでしょうか。


〇シャンプー後いつも興奮する
シャンプーとはとても大切なことであると分かりましたが、シャンプーした後に興奮してしまう子がいます。それはなぜ起こるのでしょうか。

インターネットなどを見ると色んな説が出てきます。洗ってもらえてうれしいとか、毛を乾かしてるとか、自分のにおいをつけているとか、洗剤が強いとか。どれを信じていいのか分かりませんね。私は正直全部科学的根拠を考えないテキトーな答えだな~だと思っています。私は科学的根拠とその子の表情・心理を見てあげることでその子がどう思っているのかを分析します。

もしも、嬉しい顔してやっているならそれはまだいいとして、同じところをぐるぐる回ったり、突進したり、普段と違う気が狂う様な行動をしているならそれは対処するべきストレスです。それに対して何もしないとか、見てるだけとは私にはできません。以前在英日本人の知人に「風呂上がりの異常行動はどうすればいいのか」と質問されました。あっちでは「放っておきなさい」と言われたそうです。その動画を見るとイングリッシュコッカ―がずーーーっと家の中を走り回ったりソファーにダイブしたりしていました。風呂に入る前はそんな行動はなかったのですから、風呂に必ず何か原因があるわけです。

楽しそうにやっているなら何にも言いませんが、必死な表情でやる彼の顔を見て「放っておく」っていう対処はないだろうと私は思います。私は心理士であるため、ちょっとした犬の表情や態度でプラスに感じているのかマイナスに感じているのかすぐに分かりますが、イギリスとはいえど分からないこともあるんだな~と思わされました。

走り回ったり、こすったりするのは結局何が問題なのか。
恐らく「界面活性剤の品質と洗い方」にあると思われます。

何故そういえるか。それはプールに入ったり雨でぬれるだけでそういう異常行動を出すという話を聞かないからです。もし濡れただけで起きるなら手足が濡れただけでやるのではないでしょうか。土砂降りの雨に打たれてもそのような態度は想像できるでしょうか。
知人のトリマーの店を見たり、他店のサロンの中を見たりしますが、トリミングサロンで走り回っている子も、サロンから家に帰ってきて異常行動をする様な子も聞いたことがありません。異常行動が起きるのはだいたい起きるのは家の中で洗う場合とほぼ特定できるならそれは家シャンプーに何かあると考えられると言えると言って過言ではないと思います。


〇汚れが落ちる仕組み
界面活性剤がどうのこうの言う前に、界面活性剤って何?という話をさせていただきます。
界面活性剤を簡単に言うと「水と油を仲良くさせるもの」だと思ってください。親水基・親油基などのことばもありますが、ここでは割愛させていただきます。とにかく油と水を混ぜるものです。だからマヨネーズにも界面活性剤が入っているんです!(卵の中に含まれるレシチンという物質)また乳化剤と書かれているものがそれにあたります。

なので体の皮脂や油汚れ、その油に着いた汚れは界面活性剤によって水と仲良くなる性質になって流れていくというわけです。シャンプーがなかったら水道代が半端なくなります。シャンプーが無かった時代の人は香油やアロマで対処していました。今は感謝ですね。


〇界面活性剤の品質
界面活性剤といっても下から上までの品質がありそれぞれメリットデメリットがあります。今日ここが最も重要です。

品質の低い界面活性剤のメリットデメリット
 ◎安価
 ◎洗浄力が強い
 ×肌に悪い

品質の高い界面活性剤のメリットデメリット
 ◎肌に優しい
 ×洗浄力が落ちる
 ×高価

以前は犬のシャンプーは品質の低い安い界面活性剤が使われていました(ラウリル硫酸ナトリウム)。今でも安いシャンプーは強い界面活性剤が使われていることがしばしばあります。とはいっても犬の社会的立場が上がってきた昨今は低刺激がほとんどです(ラウレス等)。

界面活性剤が良くなってきたならいいんじゃないの?
と思われがちですが、そもそも化学的につくられた人工的につくられた合成界面活性剤には大きなデメリットがあるのをご存知でしょうか。

深堀していくと少し難しくなりますがそれは分解率と肌残りの問題です。
合成界面活性剤は水に溶けて下水に流れていきますが、微生物が頑張っても成績の良いものでも分解率は8割程度にとどまります。即ち2割は界面活性剤としての役割を残したまま環境下へ放出されていきます。よく河川で泡立っている風景が昔あったと思います。

私は環境の話をしたいのではなく、人体への影響の話をしています。
合成の界面活性剤の品質が良くなってきたとはいえ、完全分解されないということは肌にも2割残ると言うことを考えなくてはいけません。また、微生物に頑張ってもらった上で8割なのですから、すすぎが足りなければ肌に大量の界面活性剤が残っても不思議ではありません。そう、家シャンプーはどうしてもすすぎが弱いのです。

また、合成界面活性剤が残ると肌のバリア機能を低下させます。
セラミドと聞いたことあると思いますが、肌の水分と関わっており水と油で出来ています。強い界面活性剤や合成界面活性剤を使用することで、肌に残った洗剤が皮脂と反応し、乳化し、体内に入り、セラミドの結合バランスが壊れ、肌のバリア機能を失ってしまいます。肌のバリア機能が低下すると敏感肌やオイリー肌になります。お風呂上りに肌が突っ張ったりするのもそうですし、科学的な洋服を着たりするとチクチクするのは何も全てが洋服だけの問題ではないこともあります。

逆に植物由来の界面活性剤は分解率が100%です。
水にぬれた時点で分解が進み1日で分解される性質があります。私も以前はサクセスの様な市販物を使っており、突っ張ったり痒くなる毎日でした。今は私が取り寄せている完全植物由来の犬用シャンプーで体全体を洗っています。(販売もしています) 肌の突っ張りはもちろんの事、肌バランスが壊れる様子もありません。肌はそれだけ敏感ということですね。


〇乾燥肌とオイリー肌
犬の肌はデリケートと言いますが、人間よりも薄い皮膚を持っています。だからこそ被毛で覆われているのです。それを夏だからと言ってサマーカットすると火傷の原因にもなるので注意(別の話ですが)

乾燥肌・オイリー肌は正反対ですが、どちらも実は同じ問題なのです。どちらも皮脂膜がうまく機能せず、セラミドが乱れてしまっていると言えます。乾燥肌はセラミドがうまくできていなかったり、肌のターンオーバーの問題。オイリー肌は肌を乾燥させすぎてしまった結果体の防御反応としてオイルをドバドバ出すのです。シャンプーはアルカリ性で、皮脂は酸性です。アルカリ性で何度も洗うと、肌は酸性にしないとと必死に油を出します。体質的に油を出せない人は乾燥肌になり、油を出せる人はオイリー肌になるのです。どちらも体の防御反応なのです。

肌トラブルを解決するには、ビタミンB群をとると言う食べ物でのアプローチももちろんありますが、界面活性剤や洗い方の対処も当然あるのです。多くの人はそこを軽視する傾向がありますが大切な考えです。また犬は選べないのですから、選んであげるべきではないでしょうか。

私はお客様からご質問あれば今使っているシャンプーがどんなシャンプーなのかレクチャーしています。時にシャンプーじゃないシャンプーでサロンで洗われて、なかなか被毛が良くならないケースもありました。


〇日ごろのケアと洗い方
私たちにまずできるのはシャンプーの選別です。インターネットを見ると何が良くて何が悪いのか分からないと思いますが、そこは是非お手伝いさせていただきます。洗い方に関しては以前に書かせていただきましたので割愛いたしますが、大切なのは良く洗い流すことです。私の家ではリーファの細かいシャワーがありますので最後にそれで流しています。

すなわち犬の家シャンプーはすすぎが弱すぎるのです。色々な動画を見ますが、いかんせん素人がやるシャンプーですから、あー・・・と思うこともしばしばです。それを真似したりトライされるのはよいのですが、果たして本当のシャンプーはどうなのかを探し続けられたらワンちゃんも喜ぶのではないでしょうか。また、犬はデリケートで鼻が利くため、界面活性剤の突っ張りや、自分のにおいがとれてしまったことへの不安があるのは当然考えられることです。その結果のお風呂上がりの興奮だと私は思っていますし、彼らが不安な顔をするのはうなずけると思います。彼らは本能的にバリア機能が落ちたことを知り、家じゅうに体をこすりつけて自分のにおいをつけたり、汚そうとします。また洗ったばかりなのに土にダイブする子もいます。酸性の土であれば犬は思いっきりやるでしょう。ゾウさんの泥遊びもそれに近しいものが備わっているのです。全てには意味があるのです。   

〇私が使っているシャンプー剤
当店で扱っているシャンプーは「サンカメリアシャンプー」と言いまして、椿油とヤシ油を主体とした天然由来のシャンプーです。アマゾンにも楽天にもどこにもありません。特定業者しか扱えない商品となっております。わたしからお客様に販売しており、サロンで使ってもらったところとても良い評価をいただいております。静電気が起きづらく、ふわさらになるのが特徴です。またにおいもきつくなくどこか懐かしい優しい香りがします。


いかがでしたでしょうか。
シャンプーひとつとっても色々なことが考えられます。私も数年前までは人間用の安いシャンプーで愛犬を洗っておりましたが、洗い方は変わらなくてもいいシャンプーにするだけで愛犬の肌や被毛が良くなることを知りました。色々研究する中で様々な世界があると思わされています。


私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートしております。普通のドッグトレーニングはトレーナーにしか答えが無いため押し付けるようなやり方ですが、当店の教えはその家にしかないしつけを提供しています。そもそも犬の常識を使った犬も人も心で理解しやすい内容になっています。心でつながりたいから犬を飼われる人が多いのですが、犬と人のこころを繋げることができるコーディネーターが少ないのが現状です。
来てもらってよかったと言ってもらえるお客様に恵まれて大変感謝でございます。

是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。


中島

【グルーミング】シャンプーの品質と洗い方からくる弊害
【グルーミング】シャンプーの品質と洗い方からくる弊害

2024/01/18

【その他】本能的と理性的な子の違い

こんにちは。
DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。

当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。

新年1発目のブログは
「本能的な子と理性的な子のしつけの違い」
についてです。

・どうしてうちの子は落ち着きがないのか
・同じ犬種でもなぜ全く違うのか
・1匹目はおとなしかったのに2匹目は問題だらけ
・なかなかコマンドを覚えてくれない…

等の方に読んでいただければと思います。

~目次~
〇本能的と理性的とは
〇脳の使い方のしくみ
〇脳を育てるエッセンス
〇コマンドは脳トレ・関係性は育トレ



〇本能的と理性的とは
本能や理性は人間も持っている脳の分野です。本能とは無意識・理性は意識が関わっていて、無意識に出てくる行動は本能が関わっています。例えば甘いものを食べて幸せに思ったり、お化け屋敷に入って怖いと思う感情等、意識して出ない行動はほぼ本能と言えることです。理性とはその逆で、意識的にする行動のことです。これ嫌だな…と思っても公衆の面前では平然を装ったりとか、それをしたいと思っても、誰かの迷惑になるからやめようと思うことも理性です。脳の中では本能と理性が交差して動き回っています。本能がアクセルなら理性はブレーキといえるでしょう。

人間の脳は30%が理性で出来ており、犬の脳には7%しか理性がありません。だからそれだけ犬は本能的であり、かつ人間は理性的なのです。犬はおやつを見ただけでよだれを出し、上機嫌な行動をします。おやつはご飯ですから、「食べたい」という本能部分に突き刺さるためその衝動にかられるのです。人間は食べたいと思っても我慢できますが、犬はガマンが出来ません。

しかしそうでしょうか。100匹の犬がいてもみんなおやつに駆け寄ってくるわけではありません。いらないという子もいれば、様子をうかがう子もいます。みんながみんな本能的ではないということです。犬の中でも本能的な子もいれば理性的な子もいるのです。私が飼っている子もおやつを見ると反応はしますが、欲しさ余りの衝動には駆られません。訓練したのもありますが、そもそもの性格が理性的なのです。

この子は飼いやすいわという子は大抵理性的で、おとなしい子が多いです。すなわち問題に挙げられるのは本能的な子ということです。人間の教育でも大変なのは本能的な子かとおもいます。なぜ本能的な子が難しいかというと、理性的な人間が理性で話しても本能的な子は聞いてくれないからです。人間にも犬にもチャネルが無いため会話にならないことがお互いのイライラを高めてしまうのです。

それは犬が悪いでしょうか。いいえ生まれ持ったものは誰も悪くありません。私たちは建設的に生きるべきです。その子が生きやすいような私たちの関わり方を考えてあげればいいのです。すなわち関わり方次第で、その子は輝くと言うことです。


〇脳の使い方の仕組み
では脳の中では何が起きているのでしょうか。
脳科学者ではないため学術的に話すことは出来ませんが、大方の概略だけ話せればと思います。ざっくりと理性とは前頭葉、本能とは大脳皮質・辺縁系が関わっています。アクセルである本能は動き続けているのだが、前頭葉の大きさでその子の速度が変わると思ってくださればいいと思います。前頭葉が育っていなければ「ほしい!」「したい!」「よこせ!」と本能だけが表出されるということです。前頭葉がしっかりとしていれば「ほしい!けど様子を見よう」とブレーキがかかりやすくなるため、いい子と言われるのです。

子どもの方が本能的であり、大人の方が理性的であります。なぜなら前頭葉が育つには時間がかかるからです。人間の脳の前頭葉は10代までと言われていて、それまでに育った前頭葉を大人の生活に応用していくと言ったところです。犬はいつまでなのか分かりませんが、成犬までにすべてが育つことを考えると同じだと思ってよいと思います。また前頭葉は判断する場所なので、群れに出て色々判断するために前頭葉が使われることが想定されます。それまでに学習する時間をふくめおおよそ5~10カ月くらいがゴールデン期間だと思います。そう思うと、しつけは1歳までと言われていることと合致するのではないでしょうか。

まあ私の教え方は何歳でも関係が無いのですがとても興味深いです。

大切なのはこのゴールデン期間に前頭葉を発達させておくと今後良いということです。逆に言えばこの期間を逃すとちょっと苦労するよと言うことです。流暢にかわいいかわいい言っていられないですね。犬は育つのが早いのですから、しっかりと今後を見据えて育てていくことが必要です。野生動物は食うか食われるかの世界で生きているため成長が早くつくられています。犬から見れば人間が遅すぎるよと思うくらいに。



〇脳を育てるエッセンス
本能と理性から前頭葉と大脳と説明してまいりました。脳を育てることは行動を育てることであり、いい子になってもらいたければ脳を育てる必要があるということです。脳を育てると聞いて多くの人に浮かび上がるのが「勉強」ではないでしょうか。日本人は勉強付けにされてきましたから二言目にはすぐ勉強です。お子様にも勉強しなさいと何度も言うことがあったのではないでしょうか。

だから脳を育てると聞いても何かを与え続けなければいけないのかという考えにシフトしてしまうのです。余裕のない日本人はしつけを大変嫌がる一因だと思います。その子を愛したい、いいものをあげてあげたいと思う気持ちはピカイチでも、与えるものは勉強になってしまうのです。

大切なのは勉強ではなく、「睡眠」です。何かをするのではなくて休む環境です。

「えーでもうちの子寝てくれません・・・。」
みなさんのお宅のケージは家族みんなから丸見えですね?自分の部屋がリビングのど真ん中にあって毎日家族から見られたら寝るに寝れるでしょうか。人間の赤ちゃんも小さい時は起きない環境に置かれて育ったはずです。ワンちゃんの側でTVを付けていませんか?

遺伝は仕方ないにしろ、本能的な子が出来るのはほぼほぼ環境やこちらの関わりなのです。犬は15時間くらい寝ますが、寝る時間が少なかったり浅すぎる睡眠の場合、前頭葉がつくられる時間がどんどん減っていきます。大人になったら前頭葉が少なくなってしまっていたとうケースも少なくありません。寝ないものを無理やり寝させるのではなくて、寝る状態を作って良い環境で寝させるのが私のやり方です。

1度目の出張で目からウロコでしたと言ってもらえると来てよかったなととても思います。また、できない子が出来るようになったり、育てるのが楽しいと言ってもらえた時には感慨深くなります。犬との幸せな生活を夢見て飼ったのに、人間のQOLが下がったら意味がないじゃないですか。1歩でも犬と歩み寄れたら幸いです。

私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートしております。また、母犬が子犬に教えた教育を人間世界に当てはめて教えるので、犬も理解しやすい内容になっています。ちょっと高いかもしれませんが、日本でここまでのサービスはほぼないと思いますし、来てもらってよかったと思われるお客様がおおいのも実際です。

是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。


中島

【その他】本能的と理性的な子の違い
【その他】本能的と理性的な子の違い

2023/12/13

【その他】トレーナーと一般人の違い

こんにちは。
DOGLIFECorinth~13:13~のドッグトレーナーの中島です。

中央区を拠点に、犬のしつけ方を各ご家庭に出張して教えております。吠え・噛み・いたずら・不安・留守番・分離不安・食糞・コマンド等、そのご家庭の環境で改善するのが当店のポリシーです。問題行動は育て方がいけないのではなく、愛犬と人間の考えのズレや心理的な状態がもたらしていることがほとんどのため、心理学を用いて心や環境の整理をするだけでその日から落ち着く傾向があります。難しい技術やおやつは必要なく、その日からトライできるレッスンをさせていただいております。

今回のテーマは「トレーナーと一般人の違い」のお話です。

・なぜトレーナーは上手なの?
・トレーナーに言うことを聞くのはなんで?
・どうしたら自分もそうなれるの?
・犬は2重人格なの?
等の疑問をもたれている方に読んでいただければと思います。
(一部少し難しいところがあるかもしれません)


〇犬は2重人格なのか
ドッグトレーナーのところに来るのはお悩みを持っている人です。どんな悩みを持っているのかは十人十色で、同じ悩みだとしても犬の性格・人間の性格・住んでいる家・迎えた時期等同じ人などいないわけですから、全員違う悩みなのです。しつけに悩んでトレーナーに連絡をします。すると犬はトレーナーの言うことを聞くのです。

…え???

まるで自分が悩んでいたのが恥ずかしいかのように、犬は従う行動を取り始めるのです。自分が至らなかったということを知るのと同時に、こんな子だったの?と複雑な感情になります。期待とともに家に帰ると行動が戻ってしまう。どういうことなのか。彼らは2重人格なのでしょうか。実はこのカラクリがわからなければ、しつけの大渦に巻き込まれていくのです。私のレッスンを受けた方はご理解されていらっしゃるかと思いますので「わかるわかる」とうなずかれているかもしれません。

先に言っておきますが犬は2重人格でも、あなたを困らせようとしているのでもありません。彼らは犬が持つ常識を人間の世界に当てはめているだけなのです。わかりやすいところで人間も人によって人格を変えるようなものです。厳しい相手には構えるし、優しい相手には心を開き、信頼できる相手には従う。犬も人間も相手によって多面な行動をとるということです。同じですね。

その理論で行くと、飼い主様も犬のことを正確に理解してあげられれば、おちょくるような行動も攻撃的な行動も減っていくわけです。噛む・鳴く・吠える・トイレの失敗・興奮・離してくれないなどの問題行動が表出しているということは、まだ理解してあげられていない現状と課題があるということです。

その点トレーナーは犬の気持ちを分かっているから、上手にしつけやコントロールができるというわけです。すなわち犬が悪いのではなく、私たちが理解してあげられてないのが傷というわけです。ただし、私は飼い主が悪いとは思っていません。正しく伝えられない日本のトレーナー・ペットショップの店員・トリマーすべての犬業者が悪いです。彼らが飼い主に正しい情報を与えず食い物にしているから飼い主様が成長しない、ひいては犬の幸せにならないのです。
(自分の犬をしつけられないのに飼い主に厳しいことを言うトレーナーもいます)



〇トレーナーと一般人はこれが違う
いっぱいありますが決定的な点とすれば「境界線の作り方」です。

ん?境界線?何それ?

境界線という言葉は欧米人にはなじみ深いのですが日本人には向かない言葉です。なぜなら日本の文化のほとんどがグレーゾーンでできているからです。犬の世界は境界線がハッキリとした世界なので、日本人と犬は初めから分かり合えない種別だったりします。だからトレーナーはみんなYESとNOがハッキリしてますでしょ?それが境界線なのです。

グレーゾーンな態度しか示せないのであれば、犬はどうしていいのか不安になるのです。

たとえば、赤信号は渡ってはいけません。
では赤と黄色と青が混ざった色が示されたら私たちはどうすればいいでしょうか。ある人は渡りますが、ある人は渡りません。ある人はきょろきょろと不安になるかもしれませんよね。子供やご老人は安心して前も進めません。

トレーナーは「赤なら赤、青なら青」と境界線をしっかり示すことができるから犬も信頼して信号を渡ることができるのです。だからトレーナーの前では言うことを聞く愛犬がいるわけです。何も飼い主を馬鹿にしているわけではありません。「境界線が明確だから従える」ただそれだけなのです。

反して一般飼い主様はどのように犬を扱っているのでしょうか。
・我慢が出来なくてもご飯がもらえたり、
・散歩中話しかけてもらえないのに犬に吠えた時だけ怒られたり、
・信号は待とうねと言われる時もあれば言われないときもあれば、
・家具を噛んでいいときと悪いときもある。

犬からしたら、いや「この前はいいって言ったじゃん」「え?今回はダメなの?」と混乱していきます。対してトレーナーはうまく行動を引き出し、褒める・おやつをうまく使って境界線を張るから一般飼い主には引き出せない領域まで愛犬をコントロールできるというわけです。その結果犬はトレーナーに対しての信頼をつくるのです。そして日常的に線引きをすることで賢い子に成るわけです(理論的ですがね)

とはいえ、私は境界線も信頼関係も言語化して飼い主様にお伝えしておりますが、ほとんどのトレーナーはこれを理解してやってはいません。彼らは肌感覚でやっています。だから、「信頼関係が大切!と言われてもはっきりした説明がない」のはそのためです。



〇一般人でも愛犬と信頼関係を築きたい
私のレッスンを受けてくださった人は、今関係性を頑張って築いています!と言ってくださっているでしょうし、その練習も境界線の練習の一環です。すべての物事で境界線を張ってあげられればトレーナーを目指せます。境界線論はトレーナーでも難しい理論なのでここまでとします。

ここからはこれから私のレッスンを受けたい人へのアナウンスになるかとおもいます。境界線論云々は別にして、これから「愛犬と正しい関係性を築きたい!」と思ってくだされば飼い主様としてもう100点です。さらに愛犬とお話できるご家庭はもっといいですね!!!

私は飼い主様と愛犬を繋げるコンサルタントがお力になれればと思います。その第一歩として現在の関係のもつれを解く段階があります。カウンセリングをして現状を知ることが大切です。愛犬の日々の些細な行動やシグナルから「こう思っている」とお伝えさせていただきます。それに対応したしつけ方をするから犬も「わかってくれた!」「もう吠えない!」を引き出すのです。

私は心理的なアプローチを得意としていますので、難しい技術や難しい考え方は一切省いたご家庭で出できる方法を伝えて結果を出しています。すなわち、一般飼い主でも愛犬と信頼関係を正しく築いて問題を減らしていきます。私のところに来る飼い主様は「愛犬は天才」ということを知って終わるのです。しかも初日に。

どうすれば築けるのかはここでは言えませんが、ぜひともご連絡いただければと思います。問題を解決するためには私たちが愛犬を理解することから始まります。愛犬から信頼される相手として見られるようになると、彼らは素直に従い、安心し、あなたから褒められた時の喜びが溢れるのです。初日レッスンで愛犬の心が軽くなり「マテ・スワレ・おいで・離して」を理解する子はいっぱい見てきました。信頼関係ってすごいんですよ~~~~!!!



〇正しい関係性が愛犬を救う
日本人はグレーゾーンが多いと言いました。信号機が何色なのかわからなければ不安と言いました。同時に犬は群れ社会のため相手と自分がどのような関係性なのか不明瞭であるのはものすごくストレスである。以上のことを踏まえると、あなたとの関係性が明確ではない場合、犬は過ごすだけでストレスなのです。だから噛むのです。吠えるのです。些細な音も敏感になるのです。

犬を飼ったら犬を人間世界に落とし込むのではなく
犬の常識を家庭に取り入れて安心してもらう

これが私のやり方です。コマンドができないから噛むのではない。吠えも・興奮も・トイレの失敗も不明瞭な不安があるからあなたに主張するしかない行動なのです。今何かがずれているから安心できないのです。ならばズレを戻してあげられれば犬は安心します。そのズレはご家庭でしか直せないから私が出張に意義があるのです。

トレーナーがいないとできないのはもう古いです
飼い主ではないとできないことを教えるのがトレーナーなのではないでしょうか
それで初めて犬に安寧がくるのですから。



〇しつけの関係性は日常生活から

夜しか散歩できません。という方をよくお会いします。
すごく分かります。お仕事も大変なのに朝起きて散歩するってすごく大変ですよね・・・。疲れてくれるならいいとしても家に帰ってきて第2ラウンドをしようと言われると「無理」でしょう。

でも朝散歩がいかに問題行動と直結していることの意識と、犬にとって疲れる散歩を練習するだけで「それなら朝やりたい!」「これならできる!」と人間の意識が変わるのです。実際に朝散歩を正しく導入してから興奮が収まってきたという報告をよく受けております。

ご飯のあげ方、遊び方、ケージの入り方、噛んでいいものと悪いもの
すべて日常生活の中で教えることなのです。その子の心をコマンドで抑圧し続けるのではなく、失敗しない環境づくりが先であり、一緒にいられる限られた時間をより効果的にしてあげることで犬も満足するわけです。犬を止めるのではなく、人が進むから結果があり建設的な教え方なのです。




今回は「トレーナーと一般人の違い」をご説明させていただきました。境界線論も説明させていただきました。私は普通のトレーナーとは違うドッグトレーナーです。今までのおやつを使ったしつけ方とは違う、愛犬の認知を理解し根本から変えるしつけをしています。私は1件1件を研究してまいりました。そのたびに私の頭の中はフル回転しますがその有効性はあると言えます。今までの研究結果を踏まえて「飼い主様ができるようにかみ砕いたもの」をご提供しております。

「本当に難しいこと一つもありませんでしたね!」

と言われると私は嬉しいです。



どんなご家庭でも犬のしつけや子育てのお困りごとはいつでもご連絡お待ちしております。
今後ともよろしくお願いいたします



DOGLIFECorinth~13:13~
中島 たかし

【その他】トレーナーと一般人の違い
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