2024/12/23
【心理】犬の硬直と回避と攻撃の選択について
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。その子の性格傾向と家の環境に合わせてかかわり方を提案するから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には14歳の子もおり、犬種や場所問わず全国出張で受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「犬の硬直と回避と攻撃の選択について」
です。
今回のテーマの背景として、問題が起きた時に回避する子と攻撃する子は何が違うのだろうかということからわかったことをまとめます。難しい専門用語も出てくるかもしれませんが、私なりにわかりやすくまとめたいと思います。もしかすると2コラムになるかもしれませんのでご容赦ください。
〇回避行動ができる環境とできない環境がある
よくお客様から聞く話として「散歩中は犬に吠えるが、ペットホテルでは他の子に吠えない」というご相談がよくあることをご紹介いたします。私は物事を考えるとき、『何が違うのだろうか?』という相違点を考えることをベースとしています。散歩中とペットホテルの環境の違いとは「リードがついているかどうか」「飼い主がその場にいるかどうか」があげられます。私のレッスンを受けた人はなるほどと理解されると思いますが、犬は自然と上に立ってしまう動物のため、散歩中に吠えるのは「飼い主を他の犬から守ろうとする問題行動」だと思っています(他の要因もあります)
たとえ対象犬自体は犬が苦手でも、一人であれば「回避」する行動ができますが、リードがついていたり飼い主が一緒にいると豹変してでも問題行動をしなければならないのです。すなわち、“回避ができないならば戦わなければならない“ということであり、吠えというのは警告ですので「これ以上こっちに来ないで!飼い主守ってるから!」と言っているようなものです。私が出張中、キャリーバッグを引いておりますが、犬たちはジーっと見て警戒しています。しかし飼い主はスマホを見たり会話に夢中だったりしています。(ああ~吠えるな~)と思っていると大体吠えます。彼らは回避ができるならそうしたいでしょう。しかし、リードと飼い主の態度がそれを許してくれないのです。回避できない環境は私たちが作り出すのです。
〇危険予測値と恐怖の関係
私たちは犬に「自分で考えて吠えないでほしい」という謎の自立心を求めがちです。だから自分が注意しなくても吠えずに散歩できることが夢と目標なのです(みんな忙しいからね)。 みなさんは「危険予測値」という言葉を聞いたことありますでしょうか。その子がその出来事が自分にとってどれくらい危険であるかを予測することです。日本に住んでいれば震度3程度なら何も言わないでしょう。しかし地震のない国から来た人にとっては世界の終わりなのです。日本人は地震に対する危険予測値(ハードル)が低いということです。むしろ震度3から4になり5になったあたりで恐怖を感じ始めるのではないでしょうか(個人差)。
この危険予測値というのは「大丈夫だった」という経験に基づくものです。ジェットコースターに乗ると一番怖い頂上から安全に地上に帰ってくる経験をするわけです。その落差が大きいと「帰ってこれた=ほっとする」感情が生まれ、ジェットコースターに対する危険予測値が下がる仕組みです。すなわち、何度も危険(恐怖)と安全の経験を繰り返すからこそ危険に対して身構えなくなるということです。
だからもしも自分の犬や子供に自立(自律)してほしいなら、何度も危険と安全を経験させることがコツということです。その結果大して怖がらなくなるということです。もしもチャイムに吠えるならその子はチャイム=危険しか体験しておらず、安全経験をしていないからいつまで経っても学習しないということになります。その子はずっと恐怖のエリアから出てくることはありません。チャイム吠えはそんなに難しいしつけではありません。私のお客様は1回で直ることがほとんどです。
危険体験をしたあとに安全があるとその落差に「ドーパミン(報酬)」がどっと出ることが分かっており、強化学習と関係があるのです。お化け屋敷はドキドキしますが出口から出ると解放されて清々しい気分になりますよね。吊り橋を無事にわたると怖かったけど終われた安心が来ます。危険に対してポジティブに終われた時に出るのがドーパミンです。だから教育のコツは危険と安全とドーパミンを制することであり、ポジティブに終われないのはただの恐怖という全体図だということです。
〇硬直における脳状態
何か怖いことがあると硬直してしまうことがあります。それは脳の前頭前野がストップし、偏桃体からブレーキもブレーキがかかり、運動発現が抑制される状態だと研究されています。(難しいことは省きます)
先ほどドーパミンは「報酬」として説明いたしましたが、実は「不安」に関係する2面性があるとされています。実際に依存症や中毒もドーパミンが関係しているとされているのです。ラットを軽い電気床に置いておくとドーパミンが出続け、ドーパミンは情動的行動選択にかかわる部位を攻撃するそうです。
私たちも漠然な不安を抱えストレスがかかり続けると思考や心が停止するときがないでしょうか。(私はよくあります) すなわちドーパミンが出すぎると「心のブレーキ」がかかる仕組みだということです。私はいろいろなワンちゃんの目を見て読み取るのですが、時たま「絶望」した目をする子がいます。そういう子は目に光が無かったり、陥没していたり、死んだ魚のような暗い目をしています。そういう目をするには必ず理由があり、しっかりと心理を当てて私たちが適切な接し方をしてあげると、終わることには目に光が戻っていることが良くあります。私たちは犬のこころを真剣に見つめてあげる必要があり、彼らにいらないストレスを与えないようにしてあげたいものです。
〇回避における脳状態
しっかりと回避できる脳は一応正しい状態といえます。先の危険予測値の話から、回避すれば問題がないと何度も学習してきたのでしょう。ただ、そういう子は本当に回避できなくなったときが問題です。(硬直と似ています)
トレーナー養成学校で生徒に質問される問題です。
Q.近づいたときに「A吠えかかってくる犬 Bビクビクする犬」あなたはどっちが危ないと思いますか?
正解は・・・Bです。
Aの犬は簡単に気持ちの整理がつきます。しかしBの犬は突然噛んでくるので危ないのです。窮鼠猫を噛むという言葉があるように、自分のいのちを真剣に守る相手こそ捨て身で噛んでくるのです。私は噛まれ慣れて対処する技術も持っていますが、一番深手を負ったのはBの犬です(手のひらに穴が開きました)
Q.ドッグランで「Aうなっている犬 Bキュンキュンと言って追いかけられている犬」どっちが噛む危険性があると思いますか?
正解は・・・Bです。
Aは黄色信号なだけで、こっちこないでという対処をしているにすぎず本気で噛みつくことは少ないです。Bは守りに入っているので最悪本気で噛みます。
ひとつひとつの脳状態はわかりませんが、逃げる犬・追いつめられる犬こそ実は危ないということはご理解いただけたと思います。また、よくいただくご質問として「遊びと喧嘩の境界線が分からなくて辞めさせ時がわからない」ということですが、やってやられてを繰り返しているのが遊びで、一方的にやっているのが喧嘩なりいじめです。だからドッグランでは対等に遊べているのか嫌がらせをされているのかを見極める必要があります。ほったらかしにするのはやめましょう。
すこし脱線しましたが、回避というのは根本的には不十分ではあるが、硬直よりかは脳状態が正常であると言えます。
〇攻撃における脳状態
成犬の野生動物における攻撃を選択する場合のほとんどは「危険性」を感じた時か、「食べ物を得る」ときのみです。私たちは攻撃と聞くと怖いと思いますが、理不尽に相手に危害を与えるのは人間だけであり、動物は理由なく相手に害を与えることはしません。何度も言いますが害を与える理由は危険性か空腹のときのみです。
危険性を感じアドレナリン・ノルアドレナリンが交感神経を高め血管を収縮させ、戦う情動反応が現れ、攻撃性になるでしょう。(ノルアドレナリンによっては回避を選択するかもしれません)
また「子供を抱えたクマは危ない」と言います。それは子を守るための本能(オキシトシン)が関わるため、子に近寄るものすべてが敵になって攻撃性が現れます。
満腹というのは副交感神経を刺激するので攻撃性が下がると言われていますから、腹が減っている野生動物も危ないのです。すなわち動物は理由なしに攻撃することはないのです。すなわち、自分の家の子が「え!噛んできた!」という場合は、大抵原因に気づかない人間にあります。(犬が原因を作っているシーンは見たことがありません)
では家の中で安全でかつ満腹なのに攻撃してくる場合はどうでしょう。
また、甘噛みとして攻撃してくるのはなぜなのか。
眠いときに邪魔されて嫌だったりする心理が働いているかもしれませんし、そもそも触られたくない場所(危険だと思っている場所)があなたが知らないだけでまだ存在しているかもしれません。もっと構ってほしいという欲求の表れかもしれません。それは見てみないとわかりません。しかし何度も言うように、彼らは理由なく攻撃することはないと私たちは肝に銘じなければならないのです。
「噛むならハウスに入ってて!」と檻に入れてしまうようなことはありませんか。無視しようとしてしまいませんか。彼らの心はあなた以上に離れていきます。なぜその行動をするのかを知ればどう対応すればいいのかわかります。WHYが分かればHOWがわかるのです。しかしやり方ばかり求めて彼らの気持ちが分からずに解決されなければ一向に攻撃性はなくならないと私は思っています。
いかがでしたでしょうか。
日ごろの様子を観察することや、器の高さを気にしてあげることは獣医やトレーナーではできません。いつも一緒にいる飼い主さんにしかできないことです。私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えは飼い主さんの事情をくみ取り、その家にしかないしつけを提供しています。愛犬と心でつながりたい。来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/11/28
【生理・心理】毛の形状から推察できる性格について(心理士として科学的背景を交えた推論)
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。その子の性格傾向と家の環境に合わせてかかわり方を提案するから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種や場所問わず全国出張で受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「毛の形状から推察できる性格について(心理士として科学的背景を交えた推論)」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・なぜ直毛とくせ毛があるのか
・犬の毛の違いは何かに影響しているのか
・毛質の性格判断はあるのか
まず、今回のコラムを書く前に謝っておきます。
普段のコラムは科学的事実に基づいた推論をしておりますが、今回のコラムは一切科学的に証明されていない分野を取り扱います。毛質というのは遺伝子やゲノム解析で得られるデータ、成育歴や生活環境が関わることです。そのため、いち参考程度にとどめていただけたらと思っております。
今回のコラムを書く動機は私の心理士としての知的好奇心でございます。
心理士として様々な毛の形状を見たとき心理傾向と関わりがあるのではないかと思い今後の自分のスキルアップを見込んだ上での内容です。「科学的根拠も少ない毛質傾向+科学では測りえない心理」というものを組み合わせるという無謀な分野でありますので、その点をご留意いただいたうえでご拝読いただけたらと思っております。
ただし、私が思ったことだけを無責任に書くようなスピリチュアルな内容ではなく、しっかりと科学的根拠をベースに置いた推察ができたらと思っております。
〇犬も人も毛の形状によって性格傾向があるのではないか
100人がいれば100通りの性格があります。それは犬も同じだと思っています。
似たような性格はあるものの全く同じ特徴を持つ個体はいませんでした。
今回、私の脳内統計データが、毛質と性格に相関があるのではないかと仮説を立てたため、髪質と性格に何か相関があるのかと推論していきたいとおもっております。私は毛の研究者ではないので科学的な深堀は避けますが、心理的な側面を深堀していきたいと思います。
〇直毛とくせ毛の成り立ちの不思議
毛には太さ・硬さ・色素の要素があると思います。
私も初めて知ったのですが、毛質というのは実は毛根の形が関係しているとのことです。
よく毛根から毛がまっすぐ生えているイラストを目にしますが、それはわかりやすくしているだけであって、実際は毛の道がまがっていたりうねっています。曲がった道に生えてきた毛は、曲がった状態で外に出てくると思っていただけて結構です。針金が最初に曲げられてしまうと戻らないのと同じです。
さらに、くせ毛の人は毛根の断面図もまん丸ではありません。楕円状だったり、三角だったりと個人差があるようです。だから、まっすぐの道でかつ丸い出口ならまっすぐの毛が出てくるが、道中が曲がっていて、かつ丸くない出口をしていればくせ毛が出てくるということです。これは容易に想像できますね。
だから毛の形状というのは毛質云々ではなく、毛根の道がまっすぐかどうかで決まるということなのです。
また興味深い事実として、私も私の家族もくせ毛なのですが太い毛ではありません。くせ毛を持つ人は毛が柔らかく、直毛の人は毛が針金のように強いですよね。普通に考えるならば、まっすぐであればそれだけ栄養が通りやすい環境と言えますので、その結果、毛質に関わってくるのではないかと推論しても問題ないかと思います。(植物も太い茎は元気ですよね!)
以上から決してどっちに優劣があるといっているわけではないものの、超短絡的に言ってしまえば、直毛は比較的強い因子を持っていて、くせ毛は弱い因子を持っているということです。ここまでは一般的な人でも書ける内容のコラムです。
ではその因子というものは細かく分けるといったい何なのでしょうか。
〇筋肉量や血液量が関わっている?
最初に述べましたが、毛質というのは様々な要因が関わっているためこれだ!というものはありません。総合的な環境要因がその毛質を作っています。
とはいえ各要因を比較してわかることは必ずあると思っています。
まず挙げられるのは筋肉量です。
みなさんの肌感覚的に、筋肉がムキムキにある人は毛も太くて強い毛をしていると思いませんか。エレガントな髪形のボディービルダーは少ないなというのが率直な感想です。(いないとは言っていません)また女性であっても直毛のひとはエネルギッシュな人が多い感覚もあります。マラソン選手やサッカー選手など。
すなわち男性であろうが女性であろうが、筋肉量のある人の髪質というのは力強く見えるのです。なぜでしょうか。私が思うのは立毛筋の発達だと思っています。(さらに加えるなら血管の強さもある)
以前からスポーツをする人はなぜフサフサなのかと思っていました。それは運動するから頭に栄養が届くんだろうな~くらいしか思っていませんでしたが、今回の研究をするにあたって、「立毛筋」というものに着目してみました。
立毛筋というのは毛根と表皮の間にある筋肉で、字のごとく毛を立たせる筋肉です。また立毛筋の存在位置が毛の道中にあることから、毛の道をまっすぐに整える作用があると考えても言い過ぎではないと思っています。
また、立毛筋は心臓と同じく鍛えることも意思で動かすこともできない筋肉(不随意筋)のため、その筋肉の強さは生得的といえます。
人間誰でも生まれたときの毛はすごく柔らかいのですが、この立毛筋がどれだけ生命として発達するかによって毛質が変わってくるのではないでしょうか。ですので、スポーツをやっているから毛がしっかりしたのではなくて、もともと筋肉が発達しやすい体の特徴を持っていたから毛が立つ筋肉が発達したといえます。
逆に、インドアの性格を持っている人には毛が薄い人が多いと思いませんか。
毛が薄い学者は多いと思います。実際に私の周りの人間を見てみても、推論をして行動をする人ほど、髪の毛が薄い傾向にあります。さらにそういう人はスポーツが苦手だったりします。すなわちもともと筋肉が発達しづらい体の特徴だったのかもしれません。だから立毛筋が発達しづらく、毛を支えることができない。その結果、毛が曲がる・抜けるが発生すると私は推察します。
〇性ホルモンが関わっている?
筋肉だけではなく、性ホルモンが関わっているのではないかという推論です。
ホルモンにはたくさんありますが、ここでいうホルモンは男性・女性ホルモンを指しています。ここでは男性か女性かのLGBTQ的な話の場ではありません。あくまで事実的に存在しているものだけにフォーカスしております。
男性ホルモンと女性ホルモンには違いがあります。
一言で表すと
・男性ホルモンは筋肉などの鎧としての外需
・女性ホルモンは内臓・骨・情緒などの内需
があると思っています。(ホルモン差の説明はまた別枠で)
そのため、男性ホルモンが強いと筋肉が、女性ホルモンが強いと体の内部が育つ傾向があると私は結論付けています。現実の肌感覚で考えてほしいのですが、ぶっきらぼうな人は情緒を出すことが苦手であったり、すごく親身になってくれそうな人はムキムキマッチョでしょうか。(しつこいようですがいないとは言っていません)
すべてを性ホルモンで説明しようなどという暴挙に出ることはないものの、男性ホルモンは自分や他人を力で守る鎧、女性ホルモンは心で繋がろうとするという性格の傾向があることは語っても許される範囲内だと思います。
そのホルモン量の違いが毛質とつながるのです。
〇被毛は性格傾向の判断材料
三段論法的に
A(性ホルモン)
B(筋肉量)
C(髪質)
としてAとBに相関があり、BとCに相関があるのであれば、AとCに相関があるということです。だから毛質の違いを性格判断の材料にしても問題ないし、毛質を見てどんな人や犬なのかを想像する材料にできる可能性があるということです。
だから毛質を見て
強い人は、アウトドア系・直感系という本能的な性格傾向
柔らかい人は、インドア系・推論系という理性的な性格傾向
と言えるのではないかと思っています。
男性の中でも毛が強い弱いがあり、女性の中でも毛の強い弱いがあります。
それは男性女性それぞれに男性ホルモン・女性ホルモンが存在しているためだと思っています。
男性のなかでも
① 男性ホルモンが顕著に多い⇒女性ホルモンが少ない
② 男性ホルモンが比較的少ない⇒女性ホルモンが比較的多い
女性の中でも
③ 女性ホルモンが顕著に多い⇒男性ホルモンが少ない
④ 女性ホルモンが比較的少ない⇒男性ホルモンが比較的多い
の4種類があると思っています。
① は俗にいう男性的な人だし、②は男性の中でも女性的
② は女性の中でも男性的、④は俗にいう女性的な人
昨今のLGBTQともかかわってくる話かもしれませんがそれはそれぞれのご判断にお任せするものの、毛質を起点として相手の性格傾向をある程度分類できるかもしれないということです。また、それによって対応の仕方を考えられればお互い良いですよね。(必ずしも当たるわけではありませんが参考として)
〇毛質の性格判断を犬に当てはめることについて
長くなりましたが、犬においてはどうでしょうか。
たとえば同じダックスフンドでもショートコートは気性が荒く、運動が好きで、ロングコートは温厚であるという性格あるあるがあります。ここまで読んでくださったかたはわかってもらえると思いますが、それは直毛かくせ毛かの違いと同じ話だと思ってもらえるでしょう。だから犬にも毛質での性格判断を適応させる余地があると私は思っています。
ただ、犬には去勢避妊があるため判断する人にとってはとても事を難しくします。去勢避妊はホルモンバランスが崩れるので、性格が変わることがあるためです。それに関連することとして「去勢をしても問題ない子とそうでない子がいる」のではないかというのが最近の研究対象ですがそれは別枠で。さらに知れるなら、「去勢避妊をすると毛質が変わるのか」という研究ができたらすごく面白そうです。
話が自分の研究求に脱線してしまいましたが、性ホルモンは犬も人も同じシステムですので、毛質の考え方は当てはめても問題ないのではないかなーと思っています。
いかがでしたでしょうか。
日ごろの様子を観察することや、器の高さを気にしてあげることは獣医やトレーナーではできません。いつも一緒にいる飼い主さんにしかできないことです。私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えは飼い主さんの事情をくみ取り、その家にしかないしつけを提供しています。愛犬と心でつながりたい。来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/10/31
【栄養】犬の飲み水に関して
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。その子の性格傾向と家の環境に合わせてかかわり方を提案するから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種や場所問わず全国出張で受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「犬の飲み水に関して」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・水道水でいいの?
・ミネラルウォーターをあげたい
・一日のどれくらい飲めばいいのか
・よく水を飲むのだけれども…
〇水には硬度がある
軟水や硬水とあるが水には硬度があります。水の中にどれくらいのカルシウムとマグネシウムが含まれているかによって軟水、中硬水、硬水と決まるそうです。世界と日本の基準は違うそうですが、日本の水道水は軟水(高度60程度)です。国内メーカーのミネラルウォーターは超軟水(高度30程度)でした。東京の水道水は硬度60~70で、田舎の水は30~50とのことです。東京は関東ローム層がある関係で硬度が高くなるといわれています。話は脱線しますが、東京の水はまずいと言われるのはこの高度も関係しているのではないかと思っています。
〇温泉水やミネラルウォーターをあげてもいいのか
私もミネラルウォーターはミネラルが高いと思っていたためあげないほうがいいのではないかと思っていましたが、水道水のほうが高ミネラルと知り、あげてもよいことを知りました。地方に住んでいる子は水道水が最適ということです。また、健康な腎臓であれば硬水でも問題ないという人もいます。(ずっと飲んでいれば影響があるような気もしてしまいますが)ただ、すでに腎臓病を患っている子には硬水はあげないほうがよさそうです。最初から最後まで水道水で十分かと思っておりますが、ミネラルウォーターを愛犬にあげたい方は素直にあげてよいかと思っております。そっちのほうが気持ちがいいですね。
〇一日に飲む量を知っておく
人間は1日2L程度の水を飲むことが理想といわれていますが、犬は体重の5%分の水を飲むようにと言われています。5㎏の子であれば250ml、10㎏の子であれば500mlです。もし毎日のご飯が手作りやウェットフードであれば減ると思います。夏であれば10~20%程度多くなっても問題ありません。大切なのは元気なうちに自分の子がどれくらいの水を飲むのかを知っておくことです。体に変化があってからではそれが多飲なのか平常なのかがわからないためです。毎日データを取らなくてもいいですが、たまにはペットボトルで測ってみてもよいかと思います。ペットボトル500mlに水を入れ、1日にどれくらい減るのかを何日か試行し平均値をとってみるとよいかと思います。
〇多飲・多尿する場合の注意点
自分の体重以上に水を飲みすぎる場合注意が必要です。先ほど1日に体重の5%程度と言いましたが、多飲の基準は1日に10%と言われています。明らかに飲みすぎの場合、腎臓病や糖尿病等が発生していることがあります。
私のお客様で、常に水を飲みたがり一度口を付けた水は変えてくれないと飲まないというシニア犬がいました。その子は後日病院へ行き、腎臓病であると診断を受けたそうです。どうしてフレッシュな水でないと飲まないのかは分かりませんが、いつもと違う違和感というのは大切にしなければなりません。また、毎日を観察してあげることがその違和感に気づく大切な皆様の役割です。忙しくて相手してあげられなかったり、問題行動ばかり起こすからかわいくないこともあるかもしれませんが、日ごろのお世話で困ったときは一度ご連絡ください。
〇適切な水のあげ方
小型犬においてはあまり関係ありませんが、飲み水やフードは少し高い位置であげるとよいです。本人が立った状態ですこし首を下げるくらいで食べられる環境だとよいでしょう。大型犬で水をベチャベチャに垂らす子は器が低い可能性があります。本来水を飲んで口元にたまった水は、唇の流れに沿って水が流れるはずですが、器が低いと口先にすべての水が溜まって床に垂れてしまいます。また、ごはんや水を床から喉へ流す際、一時的に重力に逆らってものを移動させるため、早食いや誤飲の一要因になりかねないと私は思っています。
いかがでしたでしょうか。
日ごろの様子を観察することや、器の高さを気にしてあげることは獣医やトレーナーではできません。いつも一緒にいる飼い主さんにしかできないことです。私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えは飼い主さんの事情をくみ取り、その家にしかないしつけを提供しています。愛犬と心でつながりたい。来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/10/09
【生理】涙やけの原因と対策の再評価
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。その子の性格傾向と家の環境に合わせてかかわり方を提案するから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種や場所問わず全国出張で受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「涙やけの原因と対策の再評価」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・蒸しタオルに意味はあるの?
・どうして赤くなるの?
・ご飯を変えれば治るの?
〇涙やけは科学的証明がされていない
涙やけの原因は多岐にわたります。目の乾燥・老廃物・常在菌の繁殖・フードの品質・運動不足・ストレス・・・。その結果が涙やけです。だからこれが原因です!というものはありません。いろいろな飼い主さんの結果を見てみると、ホウ酸で治った人もいれば、目のパックで治った人もいれば、フードを変えて治った人もいますから、どれが正解かはわかりません。ただ、一つ言えるのはどの方法にも効果が確実にあるのではなくて、自分の子がもつ原因と飼い主の対応が偶然マッチした時だけ効果が出てくるということです。
〇涙は透明なのになぜ赤く臭くなるのか
まず目元や目の周りが赤くなるのは「ポルフィリン鉄錯体」という物質が関わっているそうです。ポルフィリン鉄錯体は日常的な物質でいうと「ヘム鉄」であり、赤い成分とのことです。それでも透明ということは本当に微量なのかもしれません。
私は科学者ではないので化学的なことは避けますが、ポルフィリンというのは金属と結びつく傾向があるそうで、それ自体も赤いそうですが、鉄錯体になるとやはり赤いそうです。それが光(紫外線)と反応することによって色が定着してしまう説があるそうです。
また、濡れることで皮膚の常在菌の繁殖によって独特な異臭が出てくるのではないかと思っています。さらに、もしも体が酸化していれば、目の被膜を作る油(リボソーム腺)も酸化しているため、さらに異臭を放つとも考えられます。
市販されている涙やけスプレーは善玉菌をぶつけて臭いを消そうとするものか、アロマ系で消そうとするものであって、根本解決に至るスプレーはないと思っています。
〇涙やけの改善方法と科学的根拠①
【ホウ酸水パック】
ホウ酸水とは結膜炎に使われる点眼薬ではありますが、菌を殺す役割があります。健常な目に入れることはよくないためティッシュに濡らして拭くか、5分10分パックをするとよいでしょう。菌を殺すなら次亜塩素酸水でもいいのではないかと思っていますが、特に研究はしたことがありません。ホウ酸水の作り方は他のネット情報にありますので是非調べてください。初めは嫌がるワンちゃんも、何度もやっていればお利口にできるようになって、今ではきれいになったとの情報も見ました。(本当にホウ酸水だけ?で結果が出たのかはわかりません)
〇涙やけの改善方法と科学的根拠②
【目のホットパック&瞼マッサージ】
「目のホットパックってただリラックスするだけではないのか?」と思いがちです。わたしもそう思っていました。しかし科学的に見てみれば今後進めていきたいひとつだと思わされています。
涙が増えてしまう原因として「目の乾燥」がありました。
犬もドライアイになるの?いえいえ、ドライアイとは目の乾燥からくる視力低下を指す言葉であり、目の乾燥=ドライアイではありませんのでご注意ください。
私たちも手にクリーム(油)を塗るから保湿されるように、目の表面には油によって保湿されています。その油の出どころはリボソーム腺というまぶたの裏からでていますが、リボソーム腺からの油が切れると、目が常に乾燥している状態に。目が保護できなくなると、涙が過剰に出て、守ろうとします。それが流涙症です。
涙が多い子は目を温める方向性にしてあげてください。リボソーム腺は冷えると出てこないのですがあたためることで溶けて出てくるそうです。ホットパックは40度程度の温かい蒸しタオルで10~15分くらいあたためてほしいとのこと。(人間の場合)
犬の場合は犬が嫌がらない温度が良いかと思います。また、リボソーム腺は瞼の裏にありますので、瞼をクリクリとマッサージすることで刺激されてよいかと思います。実際に私もやりましたがとても気持ちが良いですので、コミュニケーションの一つにしてみてはいかがでしょうか。
先日「うちの子は寝ているときには涙が出ないのだが、運動した後は涙が出ます」と質問をいただきました。涙は基本的には副交感神経が関わっているときに出るものです。運動しながら泣く人はいないでしょう。しかし「運動すると出てくる涙?」と分からず調べました。
まだそのお客様の子には伝えていないので、縦断研究はできていない上での想像でありますが、走り出すと目が乾燥する⇒目を保護する涙が出てくるのではないかと推測。というのもその子は目が真ん丸でくりくりした大きな目をしており、乾燥しやすいのかもしれません。研究が進んだらまた書きたいと思います。
動物病院・眼科の方・いろいろな情報を知っている飼い主さんなら知っているのかもしれませんが、私は初めて科学的にリボソーム腺を知った次第です。
〇涙やけの改善方法と科学的根拠③(根本的考察)
次に根本的な科学的原因を調べてみましたが難しすぎて頭を抱えましたので、なるべく簡潔に説明していきたいと思います。私は化学を専攻していたものの科学者ではないので、説明できない化学的なことは割愛・簡略化させていただきます。
元来、涙やけには以下のようなことが言われています。
・涙を流す管が詰まって涙が溢れてしまっている
・涙の量が多すぎる
・涙を流す管がそもそも開いていない
・生食フードよりも、ドライフードを食べる子に表れやすい
今回、私が新たに見つめなおした点は以下の通りです
・消化分解と涙やけ
・タンパク質と涙やけ
・体の酸化と涙やけ
・腎臓の状態と涙やけ
・目のリボソーム線が詰まっている、冷えている(前章)
という点です。
☆【消化分解と涙やけ】
フードを手作りに変えると治る子がいるという事実に着目いたしました。あくまで涙やけ対策としての提案です。食べ物は手作りのほうがいいとは思うものの、変えなくてはいけない!とは思っていません。本腰を入れることができる人がやればいいと思っていますのであしからず。
自然界にはないものを食べていれば異変〔涙やけ・涙管のつまり〕が出て、自然食に変えれば異変が治りやすいことは想像にたやすいかと思います。事実、ドッグフードには必要ないものが合成されているため長く見ればあまりいいものではありません。品質の低いフードは特に。(食品の品質、食いつきをよくする油、保存のための油、化学的なビタミンミネラル等)
マクドナ〇ドよりも生野菜のほうが消化に優しいのは誰でも知っています。栄養学的に言えば自然食には食物(分解)酵素が含まれているため消化を助けてくれています。しかし、加工すればするほど食物が持つ酵素が壊れ、一生懸命体内酵素使って分解する=胃が疲れる食べ物になります。(人によりますが)
そして実はドッグフードにも酵素が含まれていないためやはり消化器官に負担をかける食べ物です。おなかを見せて触って喜ぶワンちゃんで、食糞をしたり、草を食べたり、野菜類を好む子は胃もたれしている場合があります。ですから消化の良いフードに変えてあげたり、野菜をトッピングしてあげたり、成犬でもふやかしにしてあげるといいでしょう。(キャベ〇ン・ヘパリ〇ゼなど消化酵素を補って胃もたれを直すように)
☆【タンパク質と涙やけ】
上記のように食べ物の分解が悪ければ最終的な分泌物にも影響が出るでしょう。巷ではタンパク質分解が関わっているのではないか説もあります。現に鳥から魚に見直したら涙やけが減ったという報告を聞いたことがあります。動物病院の先生にも、タンパク質を疑っている人もいます。もしフードを変えてみようと思うなら、実験としても今のとは違うタンパク質のフードに変えてみるといいかもしれません。フードを変えることでその子が消化しやすいものになり、結果的に涙やけが減るとも考えられます。
人間で考えてみても、牛よりも鳥とか、鳥よりも魚とか、魚よりも豆など、消化しやすいタンパク質があると思います。東洋医学にもアーユルヴェーダというタイプ論的な考えがあるくらいですし、アレルギーもタンパク質が関わっています。であるなら犬にも分解しやすいたんぱく質があるのではないかと思うほどです。逆に合わない食べ物を食べていればストレスになって異変として出てもおかしくないですよね。
☆【体の酸化と涙やけ】
私のお客様で定期的に足裏の被毛が赤くなったり引いたりする柴犬がいました。足裏が赤くなるのと、涙やけとして赤くなるのは同じではないかと私は思っています(同じ赤なので)
その飼い主様に定期的にヒアリングしていると一つのことが分かりました。
新しいフードを食べているときはならないが、古くなったフードを食べると赤みが出やすいとのことでした。そのご家庭は10㎏まとめて買っていたので、時間が経つにつれフードの油が酸化したことが原因だとわかりました。それからは小袋に入れて分けているそうです。
そこから考えられることとして、体の酸化が考えられます。なので、フードは開けたら閉めたり、真空容器に入れたりするとよいでしょう。また、おやつのあげ過ぎも注意しなければなりません。粉もの系であればいいのですが、ジャーキーなど油ものは一度開けたらすぐに食べきるようにしないと、酸化した油は体を腐敗させる要因になるため注意です。酸化物を食べ続ければ、足から出てくる油やリボソーム腺の油が酸化して出てくるのは当然です。酸化した油は目じりに溜まり、ドロッとした目ヤニや臭い涙やけになってもおかしくないと考えられます。
☆【腎臓の状態と涙やけ】
腎臓の値が下がったら涙やけが減ったという報告があります。腎臓は体のフィルター的な存在で、疲れてしまうとフィルターが作用しなくなって体内に毒や老廃物が巡ります。涙やけが赤い原因は「ポルフィリン鉄錯体」という物質だそうなのですが、120日体内で再利用を繰り返して老廃物化したものは尿やうんちで出るそうです。また、その一部も唾液や涙にも排出されるのだそうです。
※以下はあくまで私の推察です。
ビールやラーメンばかり食べていれば、体が酸化して皮脂が臭くなり、口が臭くなるでしょう。加齢臭も体が酸化することが原因で、体が放つ黄色信号です。そのような観点からも、唾液に老廃物が出る状況というのは同じく黄色信号だと理解できます。
というのも老廃物とは排出されるべきものであって、唾液から再度体内に流れる様な状態は正常とは言えません。また同じような理由で、涙という脳に近いところに老廃物をもってくること自体も通常とは思えません。正常なフィルターでしっかり濾しておしっこうんちで出せていれば問題ありませんが、涙や唾液からも出てくる状態ということは「出さざるを得ない状態」と考えたほうがいいのではないかと。
それがまだフィルターが育っていないパピーちゃんや腎臓が弱っている老犬であれば、排出できずに涙や唾液からも分泌してしまう。老犬が腎機能を改善する食事をとった結果、体をめぐるものがきれいになり涙やけが改善したともいえる。涙やけをする子はどちらかというと腎機能が強くないのではないかとも考えたほうが色々なことがうまくつながる気がするほどです。成犬はどうかというと、成長してフィルターが大きくなったとしても、酸化したフードを続けて食べていればフィルターが詰ったまま涙やけはなくならないだろうと推察。時代は進むし原因対策は考えたらきりがないが、一つ一つやってみることが大切でしょう。
歯切れの悪い終わり方ですが、複数ある研究と結果から、各原因と対処を紹介、そして自分の考察をさせていただきました。フードの見直し?目のパック?マッサージ?ホウ酸?自分の子に合うものが見つかるかどうかは飼い主さんの熱意と根気と継続性にかかっているかと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回は研究色が強いブログでありましたが、私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えは飼い主さんの事情をくみ取り、その家にしかないしつけを提供しています。愛犬と心でつながりたい。来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/09/02
【栄養】犬の被毛からわかること
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。その子の性格と家の環境に合わせたかかわり方を提案。飼い主様も愛犬も納得しやすい、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますが最近14歳の子も改善傾向に記録更新中です。犬種や場所問わず全国出張で受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「犬の被毛からわかることについて」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・犬の毛がパサついてきました
・毛の色がうすくなってきたのですが
・サマーカットが危ないって本当?
・毛から何がわかるの?
〇被毛とは
被毛とは、犬が体を覆っている毛のことです。中には毛のない犬もいますが、ほとんどのワンちゃんは毛がフサフサかと思います。毛は基本的にタンパク質と脂質とメラニン色素と水でできており、3層からなっております。いちばん外側の層が一番固く、内側は水分が流れる場所です。いわば植物の茎みたいなものなんだ~と想像してもらえればよいかと思います(外側が固くて水分が流れるという意味で)
毛は何の役割があるでしょうか。それは「体を守る」ことが主な役割です。物理的なダメージから守る意味もあれば、空気の層を作ることで断熱材の役割もあります。また、害虫に刺されることからも守っていて、無くてはならないものであります。その毛の状態がよいということはバリア機能が働いているということであり、逆に毛に元気がないということは守りが手薄になっている状態と言えます。犬を飼ううえで健康は大切ですし、毛の状態一つからでも犬の状態を知ることができるツールですので、状態を把握しておくことは健康管理に大いに役立つのですから、飼い主が知っておかなければならない秘密が毛の中に隠されているといっても過言ではありません。
〇理想的な毛ってどんな様子?
ハリがあり、つやがあり、しっとり感がある毛こそ理想です。犬で考えると難しいですが、ハリ・ツヤ・しっとり感は人間の毛にも共通した考え方ですので、犬への評価がわからなかったらご自身の毛で考えてみればよいかと思います。もしも毛がヘナっていたり、電気に照らされても跳ね返りがなかったり、パサついている状態はよろしくない状態と言えます。栄養が足りないか、行き届いていないか、ストレスが関わっていないかなど、たとえ問題がない子でもどこからその要因がきているのか見てみる必要があると思います。
たかが毛でしょ?そんなに問題なの?
毛は体の中で末端に存在していますが、末端の状態が悪いということは体の内部の状態も悪いということです。体というのはまず生命活動に必要な部位に一番にエネルギーを送りますが、材料がなくなってくると命にかかわらないところから削減されていく特徴があります。(私たちも生活のお金が無くなったら、切り詰められるところから節約すると思います)すなわち、たかが毛ではありますがその子の健康状態を手で感じ取れる大切な情報源ということです。それをたかが毛と思うか、もっと毛を見なければと思うかはお任せいたします。
もしもパサついていたり、反射しないのであれば見直すものが存在するかもしれないということです。私が訪問する先は問題行動でお困りのご家庭がほとんどですが、問題を抱えている子はそっちにエネルギーを持っていかれてしまうため毛の状態が悪い子が多いのです。毛の構造自体はタンパク質が主成分ですが、そのたんぱく質構造を作るために必要なビタミンなどの補酵素が不足したり、皮膚の状態が悪くなったりすることによっても毛の状態が低下するのです。それは何が原因なのかはカウンセリングが必要でしょう。
〇子供の時より色が薄くなってきた
よくレッドのトイプードルなどにあることなのですが、飼った当初は濃い茶色だったのに、今では薄い茶色になってしまったという声を聞きます。何の病気でもなくて、ただ単に体が大きくなり毛穴と毛穴の間が広がったことによる密度が減ったから薄く見えるということです。
直毛の場合はハリツヤを見極めることができますが、くるくるした毛の子はどう判断すればよいでしょうか。ひとつは毛玉ができやすいかどうかです。毛玉ができやすい子は毛のキューティクルがはがれている可能性があります。キューティクルがはがれると毛と毛がくっつくのでダマになりやすい状態と言えます。また毛玉になりやすい子の多くは毛が細い傾向がある気がします。毛が細いということは水分量が少ない可能性があります。すなわち毛に力があれば絡まりにくいが、毛に力がないとお互い寄り合ってダマになるということかと思われます。私は毛の専門家ではないので本当にそうかはわかりませんが、私が見てきた経験の中でそういうような傾向がある程度に思っていただけたらと思います。
〇どういう状態がいいのか
先ほども言いましたが、ハリ・ツヤ・しっとり感があるとよい状態です。直毛の子であれば電気をあてると反射しますし、曲毛の子はダマができやすいかどうかが判断材料になるかと思っています。
この夏の暑さは別としてとして以上の原則からおすすめできないのが「サマーカット」になります。サマーカットをする多くの人に聞くと「暑そうだから」「みんなやっているから」「経済的に楽だから」という声をよく伺います。もちろん絶対にしてはいけませんなど権利をはく奪するようなことは言いませんが、この声に共通して言える事実として客観性のない人間の考えだけであるという点は留意しておくべきかと思います。人間目線だけではなくて、犬目線も考慮したちょうどいいところが共生なのではないかと思っております。
犬にとってのサマーカットは、デメリットがいっぱいあります。
・皮膚への紫外線ダメージが増える
・蚊に刺されやすくなる
・断熱材が奪われ熱中症リスクが上がる
犬が毛でおおわれている一つとして、人間よりもはるかに皮膚が弱いという理由があります。また同時に自然界よりも人間界のほうが紫外線量は多いため、体を守るものをそぎ落とすことはあまり意味がありません。自然界は木々があるため太陽が昇っても適度な紫外線量しかありませんが、人間界はビルばかりなので直に太陽に照射され続けています。また蛍光灯も微量な紫外線が出ていますから、夕方になっても明るい人間社会は紫外線社会なのです。
毛が短くなるということは、皆さんが薬を飲んでまで恐れている蚊を媒介としたフィラリアへのリスクが爆増するということでもあります。無防備にさせたまま散歩し、フィラリアの薬(駆除薬)を飲ませるというのは、風邪薬を飲ませながら裸で子供を外で遊ばせるようなものです。なんとも奇妙な光景だなと思います。
夏になると熱くなりますから短くしたほうがいいんじゃないかという感覚になるのはわかります。しかしそれが人間都合であることがよくわかります。それは、犬は体から汗が出ないため気化熱を利用できず、短くしても何も涼しくない事実を人間は知らないのです。人間には発汗さようがあるために、髪の毛を短くすれば涼しくなることを知っていますが、犬にはそれがないのです。しいていえば水にぬれ、それが蒸発する際に奪われる熱で涼しくなることはありますが、自らの体にはその機構はないのですから、短くすればいいという単純な考えは人間都合待ったなしという結論に至ってしまうのです。さらにいえば、毛の中にあるメデュラという最下層に位置する細胞は空気や水が出入りする場所だと考えられており、毛があることによって外からの熱を遮断する効果があるのではないかと考えらえています。
すなわち、人間には汗による発熱作用、犬には毛による断熱作用が備わっているわけであり、犬が暑そうだからというのは人間都合の可能性が濃厚なのではないかということです。また、短いほうがカットの回数が減るため経済的ですので多くの人はサマーカットを選択するでしょうし、サマーカットはトリミングの経験が少ないスタッフでもできるカット方法なのでサロンも助かるから犬業界も否定しないわけです。
もちろん私も飼い主さんの生活が一番ですのでサマーカットに出会ったからと言って怒る由もありません。しかしそれとは別にして、いったい誰が犬のことを考えているかというと難しい世界だということを私は言いたいばかりです。(サマーカット禁止にしたらお客さん来なくなってしまいますからね)
〇飼い主が取り組めるケア
サマーカットには犬へのメリットがないんだということをしっておくだけでも犬は救われるでしょうし、短すぎないようにしようとすることも立派な愛情だと思っています。すぐにできることとしてフードの見直しが良いかと思います。皆さんのワンちゃんが食べているフードに野菜は入っていますでしょうか。入っているならいいですが、〇イヤルカナンや〇ルズなどの中ランキングなフードでは被毛がよくなることはありません。(それを食べていて毛艶がいい子はもともと生命力の強い子です)
肉コメ野菜をバランスよく食べることがよいことです。(コメはいらないとかの話は別にして下さい)また、野菜が入っていないフードを食べている子は緑野菜を食べることをお勧めします。キャベツ・ピーマン・ブロッコリー。緑野菜にはビタミンCが豊富に含まれておりますので、コラーゲンの生成の助けになります。また免疫系やホルモン系に大きな助け(補酵素)になります。コラーゲンがしっかり体に保たれることで、肌にハリが出て、その大地で育てられた毛が元気になるのです。
ブラッシングも大切ですが、干乾びた畑をいくら耕しても整えても意味がありません。まずは体内改善をしたうえでブラッシングに取り掛かるとより効率的かと思われます。また状態が悪いところにスリッカーを入れると、毛玉に引っ掛かって痛かったり、痛みに敏感でうまくできない場合がありますので注意が必要です。 当店は犬の栄養管理資格も持っておりますので、ぜひ困った際はご連絡ください。
いかがでしたでしょうか。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えは飼い主さんの事情をくみ取り、その家にしかないしつけを提供しています。愛犬と心でつながりたい。来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島