2024/07/26
【生理・心理】犬の精神力に関して
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。その子の性格傾向と家の環境に合わせてかかわり方を提案するから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種や場所問わず全国出張で受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「犬の精神力に関して」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・犬ってもっと幼いと思っていたのですが
・どうしていうことを聞いてもらえないのか
・こんなに犬を飼うのが大変だとは思わなかった
〇犬の精神年齢は3歳
とよく言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。私は色々な犬を見て、尊敬して考えた結果、半分正解で半分見当違いだと思っています。人間は犬を舐めすぎていないでしょうか。脳の大きさだけでみるとボーダーコリーでさえ人間の脳の10分の1の大きさしかないため、知能という点においては圧倒的に人間に軍配があるのは間違いありません。オスワリ一つとっても彼らはなかなか覚えられないし、トイレの位置も1度覚えても忘れてしまうことが多々あるでしょう。対して人間は一度言われたことは忘れないように気を付けることができますが、彼らはそれができません。そう知能は。
知能と精神力は切り離して考えなければなりません。精神力とは一言でいえば「生きる力」と言い換えることができます。なぜ人間のほうが生きる力がないかといえるかというと、犬に牙を向けられただけで怯むし、朝ごはんぬいただけでパフォーマンスは落ちるし、ずっとご飯にありつけなくても彼らは生きていくことができる力があるのです。私たちには考えられないでしょう。犬は精神力の塊なのです。それを精神年齢が3歳と言える人間の精神年齢の低さが見てうかがえます。彼らは決してバカではありません。犬を成長させたければまず人間が成長することがキーエンスではないでしょうか。
〇生きる力からくる問題行動
よく柴犬はしつけが難しいと聞きませんか?柴犬こそ精神力の塊です。柴犬だけではなく日本犬はものすごい力を持った犬種です。逆にドーベルマンはものすごく気が弱い犬なのです。柴犬は忍耐しているもののすぐキレる傾向があり、ドーベルマンは自分の身を守る意味での防衛手段として攻撃に出やすいといえます。ただ、どちらの問題も「生きる」ために行っている防衛本能からくる行動です。彼らは日常生活しているのではなく「生きて」いるのですから、その力をおやつひとつで変えようなんてお気楽に考えるのではなく、敬意をもってしっかり対応しようとする姿勢こそ犬に対して正しいコミュニケーションだと私は思います。
おやつを使って正しい行動を誘発する癖をつけられるのは成犬までです。成犬になってからおやつでトレーニングできないのはそのためです。私も30代ですが、いまさらプリンで行動をコントロールされたいとは思いません。ましてや怒ったり、興奮しているときにチョコレートを出されても相手にわかってもらえたとは思いません。どんな問題行動でも彼らにとっては大切な行動です。彼らが言いたいことをしっかりと受け止めたうえで大人としての対応をしてあげることがおやつ以上に効果が出ることだと思っております。
〇犬が思う側にいてほしい人
端的に言えば精神力のある人です。生きる力のある人です。よく男性よりも女性が噛まれる傾向があるのですが、女性のほうが力が弱く攻略しやすいことから犬はまず狙ってくるところです。しかし、私が知っている女性ドッグトレーナーたちは本当に気が強い人が多いです。一言でいえば舐められないようにということかもしれませんが、一緒にいても圧が強いと思うくらい人間味に熱があるひとばかりです。すなわち精神力のある人です。逆にちょっとしたことで心配になったり、細かいことが気になってしまう人は飼った後に後悔してしまうかもしれませんので、慎重になったほうがいいでしょう。(そういう人も見てきました)
すなわち犬は、その人の精神力(生きる力)を見ているのです。また柴犬を登場させますが、おじいさんと柴犬ってよくセットになる絵だと思います。おじいさんだから引っ張られて仕方がないか/噛まれてしょうがないかというと実はそうではなくて、うまく飼えることがあるのです。そういうおじいさんを見ると強引に引っ張っていたり、噛まれても杖で対処していたりするのです。(推奨しているわけではありません)すなわち、相手の精神力が高いから犬も安心して身をゆだねられるということです。逆に噛まれたことに対して逃げてしまい、弱った行動をしてしまうと犬はさらに図に乗るのです。
多くの人は犬を癒しとして買うかもしれませんが、それは人間都合です。犬はどの家で生きればいいのかを考えていますから、私たちも彼らと一緒に「生きる」日々を見つめていく筋合いがあるわけです。気持ちが整わないままほしいから買ってしまった結果、保健所に連れていかれる子も見てきました。彼らが家の癒し要因になってほしいのなら、まず人間が成長することが第一なのです。
〇精神力のない人はどうすればいいのか
育った環境が違うので、精神的に強い人もいれば弱い人もいるのは当然なことです。自分はもう飼ってはいけないのかといえばそうではありません。ある覚悟があればよいと思います。それは「これから成長しよう」という思いです。自信のない人は成功体験が少なく、失敗は自分のせいと考える傾向があります。そして常に平均台の上に立っているような感覚で過ごされているのではないかと思います。自分のちょっとしたことでこの平均台から落ちてしまったらどうしようと怖くなるのではないでしょうか。そういう方はしっかりとトレーナーとともに育犬をされることをお勧めします。すなわち、平均台に乗りながらもしっかりと歩めていることをサポートしてくれる人をそばに置くことです。そのなかで成功体験を積み、自分にもできることを探しながら一緒に成長すればいいのです。
私のお客様の中にも「どうしよう」が口癖になってしまっている方がいました。しかし何度か訪問した結果ほかの飼い主様から「こんな静かなんて信じられない」褒められる犬になり、お手本のような歩き方をし、ほかの犬との交流もできる子になったのです。気が弱いから買ってはいけませんとフィルタリングをしているのではなく、気が弱くたってその犬の気持ちを正しく読み取ってあげて、正しく「生きる」道を整えて上げられればいい子になるのです。逆に自分はできると思って飼う人は失敗しやすく、もっと早くから聞いておけばよかったと思う人も多々見てまいりました。気が弱いからこそ受けられる恩恵も実はあるのです。
〇犬を飼うことの覚悟
一緒に生活する相手ではなく、一緒に生きる相手であること
犬は初めから癒し相手にはなってくれないこと
自分の精神力を成長させ忍耐をもつこと
今あげられることはこれくらいかと思います。ドッグトレーナーと飼い主の違いは技術以上に犬に対する精神力の違いです。噛まれたってへこたれない家族にたまに遭遇しますが、ものすごく噛む犬が治っていく姿をみるとこの家の精神力はものすごいなと思わされました。
しかたないとはいえYouTubeで勉強される方は多いですが、本業人からすると何一つ役に立たないものばかりです。なぜならこうすれば犬はこうなるような「公式」など存在しないのに、偉そうに語っている飼い主レベルのものばかりだからです。犬を飼うなら犬をゼロから教えてもらえる人の声を聞くことが最も早く、最もコスパがいい育て方だと思っております。みなさんのお家のそばにそういう方がいらっしゃることを願うばかりです。
いかがでしたでしょうか。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えは飼い主さんの事情をくみ取り、その家にしかないしつけを提供しています。愛犬と心でつながりたい。来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/06/17
【しつけ】なぜ犬を飼うことが難しいのか
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。その子の性格傾向と家の環境に合わせてかかわり方を提案するから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種や場所問わず全国出張で受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「なぜ犬を飼うことが難しいのか」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・犬を飼ってみたけど意外と大変
・全然いうことを聞いてくれない
・もっと楽しい生活を期待していたんだけど…
〇室外飼いから室内飼いへ
犬は自然界の動物であり人間が飼うとしても外に出して買っていた経緯があります。家のお庭だったり、放し飼いだったりした時代があったかと思います。今でも地方に行けば室外飼育はまだまだ残っているでしょう。(室外飼育が悪いと言っているわけではなく、時代の流れを語っているだけに過ぎません)
家に庭がない家庭が増えてきたことと同時に犬の室内飼育が普通になり始めたというもの「噛んでくる」「吠えてうるさい」などの問題行動が出始めてきたのではないかと推測しています。というのも、昔は悩みがあったとしても庭から歩行者に対して吠えるとか、猫に吠えるとかだったのではないしょうか。最悪近所の人が「あそこの家の犬は吠えるから通らないでおこう」といった対処でどうにかなっていたわけです。室内で飼い始めたことで問題が身近に感じてしまうことが犬の飼育は難しいと思われる一因になっているのではないでしょうか。(お散歩が大変などの因子もあります)
犬と人間は生きる考え方が違うので、人間のやり方をそのまま適応させて通るものではありません。さらに通らなかったことに対して憤慨するのはもってのほかだと思っていただければと思います。犬ではなくアメリカ人が家にいると思ったら、日本式を取り入れても伝わるわけがないと思います。室内飼育が難しいのはすなわち異文化と異文化が同じ部屋にいるからだと思っています。
〇世界観の違いと同じこころ
異文化の相手に自分の文化を押し付けることはできないことはご理解いただけたらと思います。犬には犬の生きる考え方があるのです。それを崩されると毎日が気持ち悪いわけです。人間よりも頭脳明晰なわけではありませんので、日本式を取り入れなさいと言われても困ってしまうわけです。だったら犬の生き方を私たちの世界に取り入れて挙げられたら万事解決ではないでしょうか。
自分に置き換えてみるとこうです。
アメリカに留学した時、ホストファミリーが日本式を取り入れてくれたら信頼感がぐっと上昇するようなものです。その感覚をあなたの家に入れてあげることで犬はすこしずつ心を開くでしょう。
「犬は人間ではない。犬は犬だ。」という人もいると思いますが、半分そうであり半分違うと思います。もちろん事実は正解ですし、違う世界観を持った相手であるという尊敬をもって見ることは正しいと思います。しかし、人間と犬の共通点があると思っています。それは心です。文化は違えど、彼らにこころはあると思っています。
「行動の背景には動機がある」というのが心理学の土台です。心がすさんでいれば、問題行動を起こすわけです。先日お客様の家に行きましたが、問題行動に対応し尽くしても解決できず心から悲しんでおり、どうしていいのかわからない状態でした。その方のワンちゃんを触診し、目の状態を見させていただいたところ、目に光がない状態でした(絶望状態)。そして処置を施し飼い主さんに希望の光が入り始め、最後に目を確認したところ生き生きとした目をしていたことを覚えています。犬からすれば「これだよこれ!!!」と心待ちにして待っていたのではないでしょうか。彼らの半分は犬です。けれども半分は私たちと同じこころを持っていると私は思っています。
(バファリンも半分は優しさです)
〇不安を受ける度合い
とはいえ犬は犬という半分にも光を当てなければいけません。犬は人間よりも不安になりやすい脳構造をしていることを私たちは知っておくべきです。簡単に言えばトラウマにかかりやすいという言い方ができます。私たちは怖いことがあっても前頭前野で理性的に対処することができますが、犬は本能的に物事を捉えるため真に受けてしまいます。なので、車の音や電車、雷、ドライヤー、掃除機等音に対してびっくりすることがあります。また、杖をついてあるくご老人が異生物に見えてしまって吠えることもあるのです。
「なんでこの子は吠えるのよ」と思われるかもしれませんが、彼らには彼らの動機があるということも同時にご理解いただけたらと思います。また、本能的に生きるということは死なないようにシビアに生きることでもあるため、音に対して防御反応を取るのは当然の行動なのです。彼らを知らないで叱ったりするのはお門違いになりますので、なぜその行動をするのか知りたければ私を呼んでいただけたらと思います。
〇時間がない人間
私たちの生活には時間がありません。朝から晩まで仕事や生活に追われて自分の時間すらない状況ではないでしょうか。犬は猫と違って極度にかかわりを求める生き物です。良いコミュニケーションは余裕から生み出されるものでもありますので、現代人と犬の生活は相性が良くないように思います。
ではどうすれば彼らと過ごせるのか。
それは彼らのことを理解し、効率よく触れ合うことです。効率というのは少し冷たい感じもしますが、この例はどうでしょうか。
① 意味も分からないで15分紐遊びをした。
② しっかり効果を意識して15分紐遊びをした。
どちらのほうが効率的かというと後者ではないでしょうか。何かを省くという意味での効率ではなく、同じ時間内における効果の違いという意味での効率です。
実際に後者のほうがワンちゃんも疲れますし、しっかり相手をしてもらえている満足感につながっています。そのあとに寝てくれたらその寝顔を見て癒されますよね。(睡眠に関しては後日語ります)
時間がないからできないのではなく、唯一の時間を効果的に使って彼らと生きればさほど難しくないのです。
〇効率が悪くなると悪循環が生まれる
先ほどの①の遊び方を続けるとどうなるでしょうか。意味もなくやることに対して人間はやる気を失います。そのやる気を見た犬はつまらなくなり、次第にフラストレーションを生み出します。そのいら立ちは噛みや吠えなどの問題行動につながり、悪い習慣「噛み癖」につながっていくのです。人間はこんなはずじゃなかったと意気消沈し、人によっては手放したいと思う人もいます。
相手が求めているものや、効果をしっかりと意識して遊ぶか否かは、大きな分岐点なのです。犬が考えていることを知るためにはまず犬の世界を知っている人間に聞く必要があります。近くのしつけ教室や知り合いのトレーナーでもいいでしょう。(他の飼い主レベルからの情報はあまり期待しないほうがいいです)
私は犬の常識と行動と心理からその子が求めていることをワンちゃんから吸い出して飼い主様にお伝えしています。すべてを吸い出せるわけではないですが、飼い主様に思い当たる節があったり、実際にワンちゃんにおちついてもらっているので、きっと正答率は高いのだろうと思います。
悪い習慣になる前にお声掛けいただいてもいいですし、悪い習慣ができてしまったあとでも伺わせていただいておりますので、どうぞご興味ある方はご連絡ください。
いかがでしたでしょうか。
「なぜ犬を飼うことが難しいのか」それは相手の世界が分からないからだと思います。私はしつけを通して彼らとの信頼関係や、共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは私たちの理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えは彼らの世界を取り入れたその家にしかない会話に至るしつけを提供しています。愛犬と心でつながりあえたら。
来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/05/16
【その他】犬の登録と狂犬病について
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「犬の登録と狂犬病について」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・なぜ犬の登録をしなければいけないのか
・どうやって登録すればいいのか
・どうして狂犬病ワクチンをうたなければいけないのか
〇登録をしなければいけない理由
犬の登録が義務であるという前提で話させていただくと、犬を登録しなければいけないのは国(市区町村)が飼育状況を知るためであり、毎年の狂犬病ワクチン接種の案内をするためです。登録しないと20万円以下の罰金が科せられることがあります。(普通に過ごす分にはわかりませんが、前科を起こすようなことがあればバレるでしょう)
さらに現実味をもって話すと、動物病院だったりドッグランだったり犬の施設を利用するには必ず登録証を提示することが義務づけられているため、犬を飼ってドッグライフを満喫するためには登録は必須ではないでしょうか。もし未登録のままで犬を病院に連れて行っても見てもらえないケースがあってもおかしくありません。
登録しなくても国が本気を出せばだれがしていないかばれます。犬の事業者は誰と取引履歴を国に提出しなければならず、登録状況の提出も求められますので、国が本気を出せばだれが登録していないかもばれてしまうわけです。(国の監査もそこまで目をとがらすことはありませんが)
私が住む中央区の登録状況は約7200頭(令和4年)。登録しない飼い主さんもいるでしょうから8000頭くらいいるのではないでしょうか。
〇登録をする相手とやり方
相手は市区町村です。人間の住民票と同じだとおもってください。(犬の登録ではなく住民票にしたほうが登録率が上がると思うのは私だけだろうか) 登録場所は各保健所です。中央区保健所の場合、3Fエレベーター出て一番左にある生活衛生課です。そこで犬の登録がしたい旨を伝えてください。書き物をし、手数料を払って鑑札をもらったら登録終了。家に帰ってワンちゃんにつけてあげましょう。犬の施設に行くときは必要になりますのでなくさないようにしましょう。もし引っ越しをした場合、新たな場所の保健所で同じ手続きを踏んでくだされば大丈夫です。
〇狂犬病とは
狂犬病とは読んで字のごとく、犬が狂う病です。これにかかると哺乳類は確定死します。犬とついていますが犬だけの問題ではなく、猫やキツネ、コウモリなどみんなが関わる病気です。ではどうして犬なのか。それは犬同士の感染が最も多かったからだと思われます。
それはさておき、狂犬病とはrabies virusといい、ラバーズとかラブドウィルスといいます。これにかかると早くて3日~年単位で神経症状が現れはじめます。このウィルスは脳や脊髄がやられることによって症状が現れるため、脳や脊髄に近ければ近いほど早く出てきます。症状が現れないと感染しているかどうかわからないため、いつ出てくるかわからない恐ろしいウィルスです。
狂犬病ウィルスを保持している哺乳類に噛まれたり、自分の傷に唾液がつくことによって感染します。そのため日本以外の国に行く場合は本当に気を付けてください。日本以外にも狂犬病排除国はいくつか存在しますが、近年狂犬病に似たウィルスがあるということもあります。排除国だからと言って安心はしてはいけません。
日本、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、ノルウェー、フィンランド、アイスランドは排除国とされています。大体は島国のほうが排除しやすい傾向にあります。とはいえあまり野生動物には近づかないことをお勧めします。
〇狂犬病にかかったらどうするか
もしも日本以外の国で動物に噛まれた場合、外国の水は怖いのでミネラルウォーターで手を洗ってください。さらに石鹸で洗ってください。そしてその国の病院へ行きましょう。ワクチンが存在しますので爆後ワクチンをします。ただ、ワクチンは症状を遅くするだけなので安心しきってはいけません。
〇狂犬病を根絶させた日本で狂犬病ワクチンを打つ必要性はあるのか
そう考える人は多いと思います。実際に中央区でも7000頭の登録に対して、4000頭の狂犬病ワクチンを打っていません。すなわち3000頭はワクチンを打っていない計算になります。「根絶しているならしなくていいよね」ということです。
もし日本で狂犬病が蔓延した場合、ワクチンを打っていない犬は捕獲・抑留されるとされています。国は狂犬病の蔓延を抑制するため、うっていない犬を隔離しないといけませんから、悲しい結果になるリスクがあるということです。
日本は1960年ころから狂犬病がその国で発症したことはありません。(海外から持ってきたことはあります)しかし、以前よりもグローバル社会になってきた背景を見るに今後狂犬病が発生するリスクがあるのではないでしょうか。目の前のめんどくささと長期目線で見たリスクを回避するワクチンであれば後者を取るほうが私は賢いと思います。
〇狂犬病の副作用
ワクチンは弱毒化されたウィルスまたは死んだウィルスです。毒を体に入れるわけですので、体が反応して副作用が出る場合があります。実際にアレルギーやアナフィラキシー、嘔吐、発熱・死亡等のケースが報告されています。それによって打たない人もいます。しかし、国は義務であるの一点張りのため難しいところです。
そのためあまり体が強くない子は、動物病院でしっかりと先生が見れる環境で打つとよいでしょう。また接種後は激しい運動やシャンプーなど体に負担のかかることは副作用の原因になりますのでやめることをお勧めします。また、もし死んでしまった場合でも接種者が死亡させようとして施主させた場合、接種者に責任はないとされています。打つも打たないも飼い主の責任ということです。
〇世界に蔓延しているラバーズ
世界では毎年5万人くらいがこの病気で亡くなっているそうです。水が飲めなくなったり、呼吸するだけで神経が刺激されるため風も怖くなってしまうそうです。根絶された日本ではありますが、根絶を続けていきたいものですね。
いかがでしたでしょうか。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートするためのサービスを提供しております。普通のドッグトレーニングは理想を押し付けるようなやり方ですが、当店の教えはその飼い主さんの事情をくみ取り、その家にしかないしつけを提供しています。愛犬と心でつながりたい。来てもらってよかったと言ってもらえるサービスを提供できたらとおもいます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/04/12
【その他】これから犬を飼う人の準備
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「これから犬を飼う人の準備」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・飼いたいと思ってるんだけどどうすればいいの?
・ペットショップから買わない方がいい?
・何を準備すればいいの?
・飼わない方がいい犬種って?
・どの子がいいかわからない。
〇責任が発生する
犬を飼うか飼わないか。大きな違いは責任の有無です。法律上犬は「物」扱いされますが、実際は心を持ったひとつのいのちです。自分で痛めた子はたいていの人は大切にするスイッチが入るでしょうが、「欲しいというから買う」「かわいいから買う」という場合は一度真剣に話し合うとよいかと思います。
一人だけが飼うと言い張る場合は注意が必要です。飼いたいと言っていた人が飼えなくなった場合、この子は誰のものなのかわからなくなるケースがあります。家族や親族内でたらいまわしにされることがあります。その場合、お世話する人の心の中には「これは自分の子じゃないから」という気持ちが発生するのです。残念ながらその気持ちは犬には伝わってしまいます。
毎朝のごはん・散歩・糞尿・ふれあい・問題行動への対処。自分が遊びたいと思ったときでもそのスケジュールを犬に注げるでしょうか。また家族内で協力できるでしょうか。問題行動が発生した時は家が犬で支配されますがその対処をする気持ちや経済力は残っていますでしょうか。厳しいようですが、責任を取れないようであれば飼う資格はありません。絶対にやめるべきです。犬を飼ってから「こんなに大変だと思わなかった」というお客様を多々見てまいりました。そのうえで読んでくださればと思います。
〇犬種ごとの特性
皆様がよく買う犬の特性を簡単に打ち出しておきますので参考にして下さい。
・トイプードル
活動的★★★★☆
頭良さ★★★★☆
警戒感★★☆☆☆
飼育Lv★★★☆☆
経済力★★★★☆
元気で活発です。運動能力が高く、ジャンプもダッシュも得意。飼い主の動向をよく見ています。しっかりお散歩しないと問題行動を起こしやすい。カットが必要。
・チワワ
活動的★★☆☆☆
頭良さ★★★☆☆
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★☆
経済力★★☆☆☆
体が小さいため警戒感のかたまりです。ブラジルでは番犬として飼われていて、いろんな人に吠えたりする傾向があります。お散歩量はそこまで必要ではありませんが、しっかりと管理できる人が求められる。ロングコートはどちらかというと穏やか。
・Mダックス
活動的★★★★☆
頭良さ★★★☆☆
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★☆
経済力★★☆☆☆
脚は短いですが本来は猟犬のため、活動量は多めです。一番問題になるのは吠え声。マズルが長いためかなり大きな吠えで吠えます。マンションはやめた方がいいでしょう。こちらもロングコートの方が穏やかです。
・マルチーズ
活動的★★☆☆☆
頭良さ★★☆☆☆
警戒感★★★★☆
飼育Lv★★★☆☆
経済力★★★★☆
マルチーズも警戒感で有名です。お客様の多くはマルチーズが絡んでいます。運動量はそんなにありませんが、プードルとの掛け合わせの場合、運動量が現れることがあります。何かあると噛む子が多い傾向があります。カットが必要。
・ポメラニアン
活動的★★★☆☆
頭良さ★★★★☆
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★★
経済力★★★★☆
みんなそのかわいさにやられるのですが、ポメラニアンは小さな悪魔になることがよくあります。私のお客様でも長引く傾向があるくらい。ペーパーボーンと呼ばれ、骨が折れやすい傾向があるために毛深く覆われております。すなわち、弱い。弱いから防衛反応も強く、不都合があると噛んでくることが多いです。カットが必要。
・テリア種
活動的★★★★★
頭良さ★★★★★
警戒感★★★★★
飼育Lv★★★★★
経済力★★★★☆
テリアの種類によるが、テリア種は決して初心者向きではない。~テリアとついている犬は飼わないことをお勧めする。テリアこそTHE・猟犬といったところで、方々に問題になりやすい犬種。犬同士で喧嘩することもあるし、3時間散歩しても疲れない。共生するにはコツが必要。カットが必要
・ハウンド系
活動的★★★★★
頭良さ★★★☆☆
警戒感★★★☆☆
飼育Lv★★☆☆☆
経済力★★☆☆☆
すらっとした体の細い犬がいると思うが、ハウンド系と呼ばれる。日本で一番多いのがイタリアングレーハウンド。ハウンドは走ることが得意であるが、顎が小さくて噛むことは苦手。犬に対して警戒をすることはあるが、流血するような喧嘩はほぼない。ひたすら純粋に走ることに快感を覚え、平和主義なランナー。家の中のいたずらはあるが。
・レトリーバー系
活動的★★★★★
頭良さ★★★★★
警戒感★★☆☆☆
飼育Lv★★★☆☆
経済力★★★★★
とても情緒的で私たちに心を寄せる最もな犬種。広めのスペースや食費、体力に問題がないならよきパートナーになれるのではないだろうか
〇ショップかブリーダーか
ショップで買うのか、ブリーダーから買うのか悩まれる人は多い。また、ショップから買うのは悪いという風潮も存在していて、申し訳なさを感じる人も中にはいらっしゃいます。私からすればそんなことは思わなくていいと思っています。売っているものを買ってはいけないことはありません。その問題は犬業界が気づく問題ですのでいち飼い主が背負って解決する問題ではないと私は思います。(ペットショップの前もブリーダーなので、言ってしまえばすべてブリーダーの子ですし)
ペットショップとブリーダーのメリットデメリットを見てみましょう。
【ペットショップ】
・メリット
すぐに飼える
いろんな子をたくさん見ることができる
大手企業のサポートを受けることができる
・デメリット
お母さんから離されるのが早い
煌々とした環境は脳の育ちに悪影響が出やすい
精神的に不安定な子が多い
【ブリーダー】
・メリット
お母さんと一緒にいる時間が長い
しっかりとした環境で育てる
体が丈夫な子が多い
・デメリット
金額的に高い子が多い
飼うまでに時間がかかる
サポーターを自分で探さないといけない
ペットショップは時間がない人でもすぐに手に入りやすいですが、生育的に問題がある子が紛れていることが多々あります。というのも当然で、赤ちゃんを煌々とした環境に何時間も展示すればストレスがかかるのも無理はありません。また家に来てからも体調を崩しがちです。(ブリーダーが売れないと判断した犬がショップに出がちです(闇))
ずっとブリーダーの家で育つ子はストレスが少ない環境で育つため脳にもいいでしょう。私が触診しても健康的な子が多い傾向があります。(体つきと目が違います
⇒異常のリスクを参考に飼ってくださればと思います。
〇サポーターを探しておく
飼う前に動物病院・幼稚園・ドッグトレーナー等サポートしてくれそうな人を探しておくことです。犬は一人では飼いきれません。なぜなら犬の不安は人間を育てる不安よりも何倍も重いからです。私たちは皆もともと赤ちゃんを経験してきたため、子どもの不安はまだ想像できるのですが、犬の問題は無知のため手探りで闇を進むようなものなのです。
親の死に目にも泣かなかった気の強い人でも犬の問題にノイローゼになってしまうほど、犬の問題は想像するよりも深刻になりやすいケースがあります。それが解決されないと、日常が不安定になり自分の人生プランも狂うのです。いっそ手放してしまった方がと考える人も少なくありません。
どんな人でもいいので犬に精通する人を味方につけておくことをお勧めします。近くのしつけ教室で犬なしで参加してもいいでしょう。その中でいろんな人に話してみると自分と同じ問題を持っている人が数多くいます。悩む前にセーフティーネットをつくっておくことをお勧めします。ぜひ出張トレーナー中島を読んでくださればと思います(笑)
〇買いものアドバイス
ケージ:屋根付きがおすすめ 床との間に段ボールを敷く(断熱)
クレート:低層マンションや一軒家の人は練習が必要 (避難所の兼ね合い)
おもちゃ:ボールより紐系 (色付きがよし)
おやつ:野菜入りボーロ(つぶせるもの)
フード:大手のフードはお勧めしません 野菜が入っているものがマル
床:フローリング× クッション系の敷物に変える
その他:ペットカメラ ハーネスリード ペット用のカバン 次亜塩素酸水スプレー
いかがでしたでしょうか。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートしております。普通のドッグトレーニングはトレーナーにしか答えが無いため押し付けるようなやり方ですが、当店の教えはその家にしかないしつけを提供しています。私が考え付いたことではなく、犬の常識を使った犬も人も心で理解しやすい内容になっています。
心でつながりたいから犬を飼われる人が多いのですが、犬と人のこころを繋げることができるコーディネーターが少ないのが現状です。来てもらってよかったと言ってもらえるお客様に恵まれて大変感謝でございます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島
2024/03/15
【心理】 野生動物はトラウマにかかりやすい
こんにちは。DOGLIFECorinth~13:13~のトレーナーの中島です。
当店は各ご家庭に赴いてそのご家庭に合ったしつけ方をアドバイスしています。1匹1匹の性格傾向と家の環境に合わせてオーダーメイドで作るから飼い主様も納得しやすく、自分たちのペースで進んでいけるサービスを提供しています。しつけは1歳までと言われますがお客様には11歳の子もおり、犬種問わず幅広く受け付けておりますのでご興味のある方はご連絡ください。
今日のテーマは
「野生動物はトラウマにかかりやすい」
です。
以下の方に読んでいただければと思います。
・トラウマって何?
・どうして問題行動をやめないのか
・物音だけで吠える心理って?
・犬はどんな気持ちで生きているのか
・ドッグトレーニングとしつけの違い
〇トラウマって何?
トラウマという言葉を聞いたことがあるでしょうか。心理士である私はかなり頻繁に使いますが、普通に過ごしているだけではあまりなじみがない方もいるかもしれません。ニュアンスは分かっていても使い方がわからないこともあります。それもそのはずで、トラウマとは無意識に分類されるものであり、無意識に作られるものだからです。
虫が嫌いな人は虫を見るだけで拒絶反応を出し、鳥が怖い人は鳥の姿が目に入っただけで警戒感を覚えます。意識して鳥肌を出しているわけではなくて、無意識にかつ条件反射的にネガティブ反応が出てしまうのです。それがトラウマの表層的部分です。虫や鳥に怖がるだけではまだ生活に支障が出るとはいいがたいですが、人間生活に支障が出てしまうと社会的に「障がい」とされます。うつ病や強迫性障害、自閉症など。ただしっかり述べておきたいのは、障害を持っている人とそうでない人に境界線はなく、脳を持つものすべてにおいてその性質を持っていることは述べておきたいと思います。
精神的に疲れすぎて活動限界になることも普通にあり得ますし、手をよく洗うことは誰にでもあります。自分にとって未知なるものに飛び込むことは誰にでも怖いのです。障がいは単に社会的に境界線を貼らざるを得ない言葉であり、脳の本質は変わらないのです。
脳がある限りトラウマはついて回りますが、トラウマは間違っているのではなく生存に関わった、正しい反応なのです。なぜなら、トラウマを一言でいうと「危険察知のために備えられたアラーム」だからです。震度7を経験した人は震度1でも2でもあの時の危険を嫌でも思い出すのです。犬を含む野生動物は常に命の危険にさらされて生きる世界のため、人間よりもはるかにトラウマにかかりやすいのです。それは脳の構造を見れば、よく示されていることがわかります。
〇脳の構造 (犬と人の違い)
構造を詳しく見る前に、トラウマはなぜ無意識下にメモリーされるのかをご説明します。脳において無意識化とは本能に当たります。(大脳新皮質・中脳・視床下部) 運動が得意な人は運動野が発達していて、頭で考えなくても本能的に体が動きます。心臓を動かすことも本能にあたります。すなわち本能とは意識しない運動(不随意運動)であり意識できない領域です。トラウマは危険から身を守るアラームですから、判断が遅れてはいけないため無意識下に置かれるのが妥当なのです。
私は脳科学者ではないので、詳細に見ることはできないのですが、一般飼い主様と同じ目線で物事を考えています。その範疇で答えさせていただくと、犬が長けていて、人間が長けているものをあげるならば、犬は本能が、人間は前頭葉が割合として発達していると言えます。逆説的に言えば、犬は前頭葉が弱く、人間は本能が抑え込まれていると言えます。(犬は7%・人間は30%)
お気づきかと思いますが、本能の割合が強いということは、それだけ生存アラームの感度が高いということです。前頭葉が発達している人間は、本能に刺激が突き刺さる前に前頭葉で対処してしまうことでトラウマになりづらいと言えます。(処理しきれなかったものがトラウマになります)
例えばお化け屋敷に行ったとしても「これは作り物である」と言葉による処理をしてしまうためトラウマにまで至らないのです。(情動焦点コーピングの一種) しかし、前頭葉の育っていない子供が行けば大泣きですし、犬をお化け屋敷に入れようなんて思えばそれは虐待だと誰しも思うでしょう。そう。人間は犬がストレスに弱いことを知っているのです。
私も以前小さいころ、ディズニーランドのホーンテッドマンションへ連れていかれましたが、相当怖かったらしく怖くないとは頭ではわかっていても自ら近づこうとは思わないのです。これがトラウマです。
前頭葉が弱い子供と、前頭葉がそもそも小さい犬は本当に同じ脳構造をしているほどです。だから小さいときに怖い思いをすると、大きくなっても怖いのはそのためです。そして自然動物において草木がカサッとなるだけで警戒するように、人間界の大きな音から小さな音まですべてがストレッサー(ストレスの発生源)なのです。それが怖くないと学習したり、体験すればいいのですが、前頭葉を通り抜けトラウマになってしまったものが皆さんお困りの「問題行動」にあたるのです。
〇問題行動と安全欲求
トラウマは危険察知能力だと思っています。同時に、「自分の身は自分で守る」常識ができてしまっている状態です。ほかの犬に吠える子は、犬が怖いけど誰も守ってくれないから自分が排除しますし、お客さんに吠える子は、外敵に対して家族を守らなければならない責務を感じるために吠えるのです。おやつでコマンドを覚えさせたとしても、興奮して目がひっくり返ってしまえば、おやつすら敗北する時があるのです。大地震が来ているときにおにぎり食べる?と言っているようなものです。あなたなら落ち着けるでしょうか。
心を持つ者には必ず欲求段階が存在します。生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・・・。人間にはほかに2つの高次元欲求があるのですが、犬は3段階だと私は思っています。欲求の性質として、低次元の欲求が満たされると次の欲求へ移行する性質があります。多くの人は寝床とご飯は与えるので、第一段階の生理的欲求は満たします。犬は安全欲求を求めるのですが、人間はコマンドに移動するのです。犬は別にコマンドを求めていません。あなたに守られることを心から待つのですが、トイレはここ、マテはこうと学習に移ってしまうのです。
イメージするところ、お母さんからの絶対的守りを感じずに小学校に行くようなものです。すると子は勉学に励む心の余裕はなく、常に親からの安全を待ち望むのです。すると親から離れることができず(分離不安)、噛むことで不安感を排除し(甘噛み)、チャイムに吠えるのです(チャイム吠え)。犬が求めているのは安全の確信だけなのですが、親が与えてくれないからいろいろな問題行動を起こして、あなたに主張するのです。日本語が話せない犬の必死なメッセージだと思います。
〇私たちはどうすればいいのか
問題行動だけを見るのではなく、その子の本心を見ることです。最も求めている欲求を満たしてあげることです。もしも心を満たすためにわざとトイレを失敗するなら、心が満たされればトイレの成功確率は上がります。実際にわざとトイレを外す子に正しい散歩をしたことで、トイレに成功した事例があります。甘噛みが止まらない子に対して、噛みたい欲求と飼い主からの安らぎを与えたことで噛み癖が減った事例があります。育ちが悪い木を伐採するのではなく、森全体の改善をすることで木々が良く育つのです。あなたの家の何がすれ違っているのかは一般飼い主様では判断がつかないと思いますが、その点はお力になれればと思います。
〇ドッグトレーニングとしつけの違い
簡潔に言えば、小学校の教育がドッグトレーニングで、しつけは母と子の教育です。多くの人はすぐにドッグトレーニングに入りたがるのですが、赤ちゃんが生まれたので小学校に入れるようなものだと思っています。噛むし吠えるしコマンドもおやつがないとできないような子が、問題も減りながらおやつなしでもコマンドができるようになるシーンはよく見ています。たまに連絡すると、安定的に飼えていたり、あの時知ってよかったと安堵しているお客様もいらっしゃいます。5回も10回も訪問したわけではありません。その結果に私もいつも驚かされて一緒に喜んでいます。(収入的にはまずいんだけど笑)
いかに母と子の教育がベースで、そのベースがその子の天才を引き出すか。受けた人は分かってくれると思います。私もいろんなご家庭を救えたらと思っています。
いかがでしたでしょうか。
私はしつけを通して信頼関係や、犬との共生をサポートしております。普通のドッグトレーニングはトレーナーにしか答えが無いため押し付けるようなやり方ですが、当店の教えはその家にしかないしつけを提供しています。私が考え付いたことではなく、犬の常識を使った犬も人も心で理解しやすい内容になっています。
心でつながりたいから犬を飼われる人が多いのですが、犬と人のこころを繋げることができるコーディネーターが少ないのが現状です。来てもらってよかったと言ってもらえるお客様に恵まれて大変感謝でございます。
是非ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。
私の主に感謝しつつ。
中島